児童の現場教育の中で、「道具体験」を

NPO法人 しまだ環境ひろば 「水とみどり分科会」 と 「事務局」 です。


2月10日付けの、日本経済新聞 コラム欄に、「道具体験の欠如」 というタイトルで、子供たちの、「自然体験」 や、 「道具体験」 の欠如を指摘する記事が掲載されました。


しまだ環境ひろば」 でも、「島田市の循環型社会を考える会」 でも、そのように感じて、努めて子供たちに道具を使わせた児童環境教育をやってきました。

例えば、


■ 「間伐材でマイ箸を作ろう」 というテーマで、”小型カンナ” を使って、木を削りマイ箸を作りました。

 ◆ カンナの刃を少し出して、削りたい木の面に並行に当てて、手前に引いて削ることを覚えました。


■ 「野鳥観察と巣箱づくり」 というテーマで、板に”” を ”かなづち” で打ち付けて組み立てました。

 ◆ 釘は最初に板に少し打っておいて、それから板と板を、しっかり合わせて、釘が横に出ないように気をつけて、釘を今度は強く打ち込んでいく。

 ◆ この時、釘の頭と、かなづちの面が並行になるようにして、釘を強く打ち込むことを覚えました。


■ 「農業体験」 や 「自然体験」 の場で、昼食づくりを何回かやりましたが、”七輪” や、”かまど” の火のつけ方を学びました。

 ◆ 最初は、木を小さく細く切って、そこに火をつけてから、その上に少し太い木を組んで積み上げ、火がうまくついたら段々太く大きな木を組み上げていけば、強い火が燃え上がる事を覚えました。


子供たちは、目を輝かせて、夢中になって覚えていきます。


記事が指摘しているように、最近の子供たちは、栓抜きや釘抜きなどの道具を必要とする場面に遭遇しない。


だから道具も知らないし、ましてや使い方など知るよしもない。


新年度も児童教育をやっていく予定ですが、できるだけ、現場体験の中で、道具を使い、道具の機能・役目、そして道具の支点や、力点、作用点などを覚えさせていきたいものだ。