リニア中央新幹線 環境大臣意見書

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


島田市では、去る5月4日 新人議員主催 「リニア勉強会」 が開かれました。


関係市町や、県も意見書を提出しました。


環境省は6月5日、リニア中央新幹線について、JR東海が作成した環境影響評価書に対する「環境大臣意見」を、国土交通大臣に提出しました。


今回の意見は、環境への影響を、最大限、回避・低減するとしても、なお、相当な環境負荷が生じることは否めない、としています。


具体的には、トンネル工事の湧水により地下水位の低下や河川流量の減少・枯渇などが発生する可能性が高いと指摘、また、中央新幹線の開業時には約27万kWと看做される大量の電気を必要とすることから、これほどのエネルギー需要が増加することは見逃す事はできない、としています。


こうしたことから意見は、山岳トンネル部の湧水対策として、精度の高い予測を実施し、その結果に基づき水系の回避や適切な工法の採用、環境保全措置の実施など講じるよう求めていています。


また、掘り出した土の扱いについては、施設規模の見直しを含め発生量と搬出量を抑えるよう求めています。


このほか、クマタカなど希少な猛禽類(もうきんるい)の繁殖活動への影響を回避・低減することを求めています。


今回の環境省意見は、各市町や県も、概ね評価しています。


先の、島田市の勉強会でも、環境省意見に順ずるような解説が講師からなされていましたが、是非とも早期に、調査・実行を望みたいものだ。