子供の貧困率、急上昇! 何らかの対策が必要だ。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


厚生労働省が、2012年の、「子供の貧困率=18歳未満の子供の割合」 が、16.3%と過去最悪を更新したことを発表しました。


貧困率」 とは、収入から税金などを差し引いた全世帯の可処分所得を、一人当たりに換算して低い順に並べ、中央の額の半分に満たない人の割合を「相対的貧困率」 と定義し、一般的に子供には収入はないため、18歳未満の貧困率も同様に算出している。


子供の貧困率が急上昇している理由は母子世帯が増え、働く母親の多くが非正規雇用であることが影響していると言う。


これとは違う調査によると、親の年収が高いほど、子供の学力が高い結果が出ている。


家庭の中で、日常、高度の話題が行きかっている世帯と、生きるにやっとの世帯では、子供の学力はもとより、体力や健康まで差がついてしまう。


本当に憂慮される事態であると思う。


先日、ある保育園を畑に招いて、大豆の苗植えを体験してもらったが、会場で、「今日朝ごはんを食べてきた児童の数」 を調査したら100%であったので少し安心したが、これを小学生・中学生の調査では、10%くらいが朝食欠食世帯であるという。


子供の貧困率上昇と、朝食欠食とは大きく関係しているのではないかと思う。


民主主義を基本に、個人の自由を尊ぶ日本においては、ある程度の格差は已む無いところではあるが、子供にまでそれが及ぶのは避けなければならない。


高齢者への優遇を削っても子供に及んでいる格差だけはなくしていかなければならない。