今の大井川

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


■ 昔の大井川


南アルプスには、年間3500ミリの雨が振り、洪水の時は、大量の土砂を海まで運び、砂浜や大陸棚をつくりました。


普段は、森林が蓄えた水と栄養分を少しづつ流し、沢や谷川の水が集まって中流から下流に豊かな水となって駿河湾に注ぎ込んでいました。


■ 今の大井川


大井川は、3189mの間ノ岳を源流として、駿河湾に流れ込む、全長180kmの一級河川です。


山が高く、水量も豊かで、水力発電に適すとして、32のダム (堰堤18 ダム14) と15の発電所が存在する、電源開発のメッカになりました。


昔の大井川は、上流は浸食され、下流は土砂が堆積しましたが、今の大井川は、多くのダムの建設で水は、ダムから発電所へ、発電所からダムへ、ほとんどの水は、山の中のトンネルの中を流れ、大井川には少しの水しか流れていません。


川のほとんどが、砂と石ころの、河原砂漠化しています。


ダムは老朽化が激しく、また大量の土砂が溜まっていると云われています。


しかし、その調査や、浚渫には莫大なお金がかかることが予想され、怖くて誰もそれを言い出せません。


9月21日の、日経新聞 日曜版 に、「老朽ダム、ロボが守る」 の特集記事が掲載されました。


朗報です。 


補修や点検が急務なダムが多い中で、ダムの調査や土砂を除去するロボットが3年後には実用化されて登場するという。


人手不足・安全性・コスト低減!!  大井川のダムでも、ロボットの活躍を期待したい。