生ごみの堆肥化実証実験 その3

NPO法人 しまだ環境ひろば 「ごみの堆肥化 担当」 です。


島田市では生ごみは、その他の燃えるごみと一緒に、ごみ収集車で回収し、「溶融炉」 でコークス他燃料を使って焼却しています。


島田市のいくつかの、環境市民団体は、燃えるごみの減量に貢献しようと、生ごみの堆肥化に取り組んできましたが、高齢化や、新会員の加入が減り、団体の解散や活動の縮小に追い込まれています。


しまだ環境ひろばでは、燃えるごみの減量 (燃料費削減) を目指して、市民にもう一度 ”生ごみの堆肥化自家処理” を奨めるべく、「島田市 まちづくり交付金制度」 を利用して、「5つの 生ごみ堆肥化実証実験」 にチャレンジしています。

11軒の一般家庭に、生ごみ分別を協力してもらい、それを収集して、5つの実験装置に生ごみ投入し、近々3か月間の実験を終了します。


現在、協力世帯のアンケート調査も並行して行っていますが、協力世帯からは、生ごみ分別については、”特別負担には感じていない” という心強い感想を聞いています。


5つの実験結果は、来る10月18日 「島田市 くらし・消費・環境展 2014」 で中間発表を予定していますし、年度末にはしっかりとした結果発表をする予定です。


どうやら結果は、大きく2つに分かれました。


■ 投入した床材や基材と、生ごみを合わせて、ごみの総量があまり増えない方法


■ 投入した床材や基材と、生ごみを合わせて、量は確実に増量するが、堆肥として有効利用ができる方法


どんな方法でも、生ごみを土に直に触れさすことは、土の持っている分解能力が作用し、減量効果や発酵が促進されることが実証されました。


土を入れないで、堆肥等の床材と混ぜただけの生ごみの、堆肥化は発酵が進まず難しいことが判明。


しまだ環境ひろばでは、実験結果を良く分析し、市(環境課) と協力して、(1) 減量化 (2) 堆肥化 の2つの方向で、それが達成できる方法を、市民に提案することとしています。


中期的にはモデル地区での、生ごみ分別収集による、 「集中生ごみ資源化システム」 を構築したいrと念願していますが、幾多のハードルが待ち構えています。


今回、11軒の家庭に協力して頂き、収集運搬をやりましたが、一般家庭から生ごみを収集することは、生ごみの臭いの点を最大限配慮しないと、失敗することもわかりました。


いずれにしても、燃えるごみの減量は、市の財政負担の見地からも、重要問題だと思いますので、市と協力して今後、最善策を見つけていきたいと思っています。