NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 です。
このほど、中部電力は、河川の流れを保つために流している 「奥泉ダム」 からの放流水を利用して、「小水力発電所」 を新設すると発表しました。
想定年間発電量は、110万キロワット時 (一般家庭の約300世帯分) だという。
ダムからの放流水は、余ほどのことがない限り流れ続けており、まだ未利用の場所はいくらでもある。
是非成功させて、面の拡大を目指してもらいたい。
島田市でも、ダムの放流水や、分水口からの放流水などはいたる所にある。
また、市内の田畑や、周辺市町村に水を供給する、大井川用水が、殆ど切れることもなく、タブタブと、網の目のように流れています。
太陽光発電と違って、昼夜発電ができる極めて効率的な用水利用の小水力発電がなぜ進まないのか。
「水利権」 なるものや、”維持管理技術を縛っている法律” が邪魔をしているらしい。
これだけ再生可能エネルギーの創出が叫ばれ、電力会社5社が受け入れを拒否するくらい伸びているのに、再生可能エネルギーによる電力発電量は、まだ日本全体の発電量の3%位だという。
小水力発電によって、水はなくなるわけではない。
ただ流れを利用するだけなのに、なぜそんなに既得権を守ろうとしているのかわからない。
原発を近い将来ゼロにすることは、多くの国民のコンセンサスになっている。
そのためには、もっと再生可能エネルギーの創出を真剣に、また急ぐ必要がある。
水がすぐそこにあるのだから。