「COP 20」 日本は苦境か

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 と 「事務局」 です。


COP20 (国連気候変動枠組み条約締結国会議) が、ペルーのリマで開催されています。


先進国と、発展途上国とのせめぎ合いが続いています。


発展途上国は、ここに至った深刻な地球温暖化の責任は、”先進国にあり” として、温暖化ガス排出量の高度な達成目標の設定と、発展途上国への高い資金援助目標の設定の2つを要求しています。


先進国にも、それぞれの事情があり、簡単には受け入れられませんので、協議は難航しています。


ただ、今回の会議の特長は、温暖化ガス排出量 世界NO.1の中国と、NO.2の米国が、主役となっていることです。


両国ともに、自国での深刻な異常気象と、石炭による火力発電や、暖房燃料のための石炭の消費量を抑えなければならないという事情がある。


また米国はシェールガスの生産急増から、脱石炭政策を進めることが、温暖化ガス削減につながり、引いては貿易収入増につながるわけで、一石二鳥を狙っています。


日本は原発の全基停止から石炭火力に大幅に依存しており、発展途上国からは、温暖化ガス排出量の高い目標を期待されており、苦境に立っています。


中国と米国は、今回、早々と、温暖化ガス排出量の達成目標を発表しています。


世界の全ての国が達成目標を承認して、新しい枠組みでのスタートは、次回 「COP 21」 フランスのパリ会場で決定する予定です。

さて、日本は、どんな目標を発表できるのか、正念場である。