「大井川と南アルプス」の自然環境を守る。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (9月6日 火 AM) は、島田市中河に在住で、島田市史編さん委員を努めている、「堀本陽三」 さん宅を訪問しました。


訪問は、今日でもう5回目になります。


堀本陽三さんは、「しまだ環境ひろば」 の会員でもあります。


堀本家は、江戸時代の庄屋の時代から数えて9代目、堀本陽三さんは、今年88歳のご高齢ですが、極めて元気な方です。


さて、今日は、堀本さんが長年研究し、温めてきた 「大井川と南アルプス」 に関連した資料や情報を、今年3月に静岡市にオープンした 「ふじのくに地球環境史ミュージアム」 の職員さんに伝達するというので、席上に同席しました。


席上では、


 ◆ 大井川中下流域では、豊富でしかも純粋で塩分が殆どない水が、あたかも地下の湖のように溜まっていること。

 ◆ その水を求めて、今や400社程の企業が、その水を使って生産活動を行っていること。

 ◆ 更にその水の量は、長年にわたり一定で減らない、という大井川独特の特長を有していること。

 ◆ 大井川の下流域には、海から海水を呼び込まない泥層域があり、それが地下水も溜め、塩分が極めて少ない理由であるとのこと。

 ◆ 堀本さんは、こうした環境は、大井川の源流の南アルプスで作られているが、この地域は崩壊の歴史の中で、中下流域に恩恵ももたらしてきたが、一方で洪水の歴史でもあったことも今日は史実を持って滔々と説明されました。


 ◆ 南アルプスの自然環境を伝え守ると同時に、もたらされている好環境をうまく融合して、発展的に何らかの形や仕組みを作って経済性を上げることができないかを、職員さんたちに訴めていました。


職員さんたちは、堀本さんの研究と、資料の豊富さに感心され、席上では結論は出ませんでしたが、堀本さんの想いを実現するように、資料の製作や展示、また大井川の特性を活かした構想化について考えてみることを約束して帰って行きました。


是非、活かしてもらいたいものだ。


「ふじのくに地球環境史ミュージアム」 については、明日の日記で紹介したい。