「燃えるごみ」の処理

NPO法人 しまだ環境ひろば 「ごみ 担当」 と 「事務局」 です。


「しまだ環境ひろば」 は、この13年間、「燃えるごみの減量化」 に会を挙げて取り組んできました。


先端都市の、戸田市や町田市、近辺では、富士市などの視察も行い、勉強しました。


生ごみの処理も、ボカシやEM菌、ピートモス腐葉土 などなどいろいろとトライしました。


それぞれ講師を招いての、講習会、学習会、セミナーを何回も開催してきました。


展示会にも何回も出展し、燃えるごみの減量化を訴えてきました。


自ら (筆者) は、現在は、「腐葉土式の生ごみ分別自家処理」 や、「雑紙の分別排出」 などを行い、市のごみ収集車になるべく頼らない生活を送っています。


しかし、市全体の、「燃えるごみの量」 は減りません。


市内の他の環境市民団体も、同じように頑張ってきましたが、その大半が、今や力尽きました。 


これまで市民の先頭に立って、ごみの減量化に取り組んできた市民団体が消えてしまっています。


これは、何を意味するのでしょうか?


問題は、2つに大別されます。


一つは、市民の意識の問題です。


島田市の、ごみ処理の経費は、年間13億円、この内、燃えるごみの年間経費は、8億円強でしょう。


これだけの大金が注ぎこまれているのに、市民はごみの減量化に取り組もうとしません。


行政がいくら、ごみの減量化を叫んでも、一向に減りません。


市民団体 (しまだ環境ひろば、やその他の環境団体) が、いくら叫んでも、全くごみは減りません。


市民意識調査を行うと、市の仕事の中で一番満足している仕事は何ですか? の問に対して、市民は、断トツで 現状の 「ごみの処理」 を上げています。


要するに、「溶融炉で何でも燃やしてくれる」 ことに安住し、楽を享受しているのです。


2つ目は、


筆者の家庭の 「燃えるごみ量」 は、自家処理で、少しは減っていますが、大きくは減りません。


「分別できるごみ」 よりも、分別できないごみ (プラスチック・ビニール・剪定枝・雑草などなど) が物凄い量です。


最近の、各種食品の包装紙の多くは、プラスチックやビニールなど、化石燃料を素材とした包装紙で、その量たるやすごい量です。


生ごみの分別自家処理」 と 「雑紙の分別排出」 をやれば、家庭のごみは半減できると思っていましたが、「分別できないごみ」 が予想以上に多いということです。


現状にプラスして、「プラスチック・ビニールなど化石燃料からできているごみの分別収集」 と 「剪定枝・雑草の分別処理」 をやらない限り、家庭の燃えるごみの量は、ドラスチックに減らないことが分かりました。


いずれにしても、燃えるごみの減量化は、市民の意識を変えない限りどうしようもありません。


このままでは、「溶融炉」 の延命措置費が加わり、年間13億円のごみ処理経費は、近々、15億円を超えることは時間の問題です。


どうしたものでしょうか?