再エネ価格の値下げを国民は望んでいるか?

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 です。


「しまだ環境ひろば」 は、地球温暖化防止のため、再生可能エネルギーの創出活動」 を推進してきました。


島田市は、日照時間に恵まれているので、「家庭用の太陽光発電 の設置を働き掛けてきました。


また、島田市は、大井川用水の起点である、「川口発電所 分水口」 や 「神座 分水口」 を擁して、町中を、豊富な水が流れており、これを利用した、「小水力発電」 を、働きかけてきました。


  ◆ 「島田市水力発電創出合同検討会」 の設置と、開催

  ◆ 行政や大井川土地改良区さん、発電機メーカへのアプローチ

  ◆ 「大井川用水路めぐりと小水力発電所見学会」 を数回開催

  ◆ 「静岡県水力発電等利用推進協議会」 への正会員登録と参画


さて、13日、経産省は、有識者会議の方針を踏まえて、年度内に、「平成29年度 再生可能エネルギーの固定買取り価格」 を決定する事を公表しました。


現在までの有識者会議案 (キロワット時 単価) は、

                         平成28年度          平成29年度

  ◆ 住宅用の太陽光発電        31 円               28 円
  ◆ 事業用の太陽光発電        24 円               21 円

  ◆ 風力                  22 円               21 円
  ◆ 地熱                  26 円               26 円
  ◆ 小水力                 24 円         大型 20円 小型 27円
  ◆ バイオ                 24 円         大型 21円 小型 24円


太陽光発電の買い取り価格の値下げは、7年連続である。


風力発電は、始めて下げる。


地熱や小水力、バイオ発電は、まだ普及が進んでいないので、基本的に価格は踏襲する。


買い取った価格は、電気の消費者 (一般家庭や事業者) に電気の使用量に応じて公平に、電気代に上乗せして請求されています。


買い取り価格は、20年間固定であるので普及が進めば、電気の消費者の負担は増えます。


値下げで負担増に歯止めをかけることが狙いですが、「地球温暖化防止」 や、「原発の将来廃止」 は、国民の悲願であり、ここは我慢のしどころではないか。


地球温暖化防止」 も 「原発に頼らない電源のベストミックスの実現」 も、非常に実現は困難であるが、何とか実現するには、痛みは伴うものである。


固定買い取り価格を下げれば、再生可能エネルギーの創出意欲」 は、グッと後退することは確実である。


本当に国民は、再生可能エネルギーの創出にブレーキを掛ける政策を望んでいるだろうか。


国民のコンセンサスが得られていないのではないか。


もっと議論を深めるべきと思います。