耕作放棄地の課題

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


「しまだ環境ひろば」 は、自然環境の保全を目的に、私有地で、耕作放棄をしている 「竹林」 を2ヶ所、「梅林」 を1ヶ所、「田んぼ」を2ヶ所、何らかの助成金を使って再生し、維持管理しています。


その大部分は、地主さんと、きれいに維持管理することを前提に無償の貸与が条件です。


今、全国的に、遺産相続により、農地や山林が受け継がれているが、就農しないまま放置されているものが多い。


これは、農地や山林は、固定資産税が極めて安く、耕作放棄地の温床になっているものと思われます。


静岡県でも、県民一人当たり、400円の、「県の森税」 を徴収し、主に私有地の山奥の山林の間伐対策に充てられています。


要するに、私有地にも拘わらず、保水対策として已む無く税金を投入しているのである。


こうした、税金が注ぎこまれた、「私有地の耕作放棄地」 の地主の権利はどうなっているのでしょうか。


前述のように、しまだ環境ひろばでも、いくつかの私有地を維持管理していますが、会員減少や、高齢化により、だんだん維持管理が無理になってきています。


今のまま、地主に返した場合は、その殆どが元の放棄地に戻ってしまいかねません。


その理由は、耕作放棄地になっているのは、地主の高齢化による已む無き耕作放棄だからです。


近々、地主さんと、維持管理者の間に、三者 (行政か自治会か) が入り、何らかの継続策を講じないと、折角再生した田んぼや畑が、元の木阿弥になりかねない。


ここ2〜3年の大きな課題となってきました。