トランス脂肪酸

NPO法人 しまだ環境ひろば 「食生活分科会」 です。


今日 (12月22日 日) の、日経新聞 朝刊 14頁 健康欄に、「トランス脂肪酸 取りすぎ用心」 の記事が掲載されました。


脂肪酸には、「飽和脂肪酸」 と、「不飽和脂肪酸」 があります。


トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸と呼ばれる脂質の一種で、血液中の悪玉コレストロールを増やし、善玉コレストロールを減らす作用があり、動脈硬化による心筋梗塞などの危険性を高めるとされているという。


トランス脂肪酸は、牛などの胃の中でできるものもあるが、多くは植物油を高温にして臭いを取り除いたり、マーガリンの製造時に植物用に水素を加えたりする加工工程でできる。


飽和脂肪酸は、肉や乳製品など動物性食品に含まれ、悪玉コレストロールや中生脂肪を増やし、動脈硬化を引き起こすと言われていますが、トランス脂肪酸の方が悪玉コレストロールの増大ペースが更に高いという。


一部の国では、既にトランス脂肪酸の使用量を制限しており、米国でも使用を段階的に制限すると発表したという。


米国では、数年前からマーガリンの使用量を規制し始めたようだ。


日本では、未だ、トランス脂肪酸の使用量制限は出ていないが、10年前くらいから、トランス脂肪酸が問題視されてから、メーカーは、トランス脂肪酸を減らす取組みを始めたという。


記事は、脂肪に偏った食事をしないように、トランス脂肪酸だけではなく、脂質全体で取り過ぎないように注意することが大切だと訴えています。