「相賀の里」知られざる道、旧跡を探索

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


しまだ環境ひろばは、地域活性化を目指す、「相賀の里を良くする会」 の事務局入りをして支援をしています。


今日 (10月25日 火) は、去る3月に出来上がった、「歩いて発見、相賀の里ガイド」 を持って、知られざる道、隠れた旧跡を訪ねました。


集まったのは、「相賀の里を良くする会」 の会員とその奥様達、9名でした。


賑わいのまちづくりのために作ったパンフレットも、会員が案内できなかったり、知らなかったりではまずいので、今日を皮切りに、実際に歩いて見よう、ということが目的です。


今日はあいにく雨模様なので、目的地までの移動は車を使いました。


案内は、地元の古老 Sさん (84歳) です。 まだ矍鑠としています。


メインのハイキングコースは、いつも歩いているので、今日は、地元民でも知らない、忘れかけている道や旧跡を訪ねました。


何もかも、地元のことを知り尽くしたSさん、先ずは、上相賀の3軒屋というところから山道に入る道を紹介、


昔は、馬を3頭連れて、往来したという道、今ではそれらしき痕跡は殆ど残っていない。


僅かのぼり口に石垣がある程度であるが、昔の人は良くもこんな場所を歩いて往来したと思うと感心してしまう。


伊久美・神座・相賀・伊太・大津・東光寺・藤枝など、遠くは大日山、秋葉山まで往来したという。


源頼朝も歩いたという。 地元の千葉山には、頼朝が植えたと言い伝えがある 「頼朝杉」 の大木があったが、数年前に落雷により倒木しました。


近くには、「もみじ石」 の切り出し場もあったという。


この石は、現在、国会議事堂 参議院天皇陛下お控え室の暖炉に使われているようだ。


今度は、白山神社から、奥の院へ、そして大日峠へ移動。


途中、今日は眺望がなかったが、赤石山脈 (聖岳など) が見える絶景スポットも紹介されました。


また、地元周辺の、伊久美・犬間・長島などの集落が眼下に見える場所も紹介されました。


帰りは、藤枝の滝沢へ出て、県道81号線を通って、相賀に戻ってきました。


公会堂を借りて、古老のSさんを囲んで、昼食を食べながら、Sさんの昔話を聞きました。


参加者は一様に、Sさんの記憶や生き様にすっかり感心してしまいました。


とにかく、昔の人の根性や、生き様は真似ができない。


今日聞いたSさんのお話は、島田市には少しは載っていると思いますが、Sさんの記憶を文字に残しておく必要性を強く感じて、今日のイベントを終わりました。