「雑紙」の分別による、燃えるごみの減量化

NPO法人 しまだ環境ひろば 「ごみ 担当」 と 「事務局」 です。


一昨日 (10月24日 月) の日経新聞朝刊 静岡経済欄のコラムに、「旅館と組み雑紙回収 着々 熱海などで包装紙・紙コップも ごみ削減、取り組み拡大」 の記事が大きく掲載されています。


記事は、民間ごみ収集会社が、旅館団体などと組んで、雑紙 (割箸の袋・箱の包装紙・紙コップなど) の回収に乗り出し、分別回収を拡大しているというもの。


この民間会社は、汚れた紙を、紙と汚れを分離する設備を持ち、排出者に余計な心配をしなくても済むように再生できる紙の種類を広げてきているのがみそ。


プラスチックや金属のついた紙も再生できるという。


しまだ環境ひろばは、平成15年の設立以来、主に、一般家庭の生ごみの減量化を目的に、先進都市の見学、学習会何度も何度も開催してきました。


一向にごみは減りません。


ごみはなぜ減らないのでしょうか?


それは、ごみの種類別に、市民が納得して実行できる対策を具体的に打ってこなかったからです。


それと、溶融炉で何でも燃やせる便利さに、市民が甘えてしまったからです。


今、島田市の燃えるごみの量は年間、28,000トン組成率 (重量比) は、「生ごみ 35%」、 「雑紙 30%弱」、 プラ・ビニールなど 30%位」、 「資源ごみ 5〜8%」 です。


ごみ全体のごみ処理経費は、年間 13億円 もかかっています。


生ごみやプラ・ビニール」 は、ともかくとして、分別をすれば即資源となる、「雑紙」 を焼却しているのはいただけない。


平成28年度から、「雑紙の分別」 を市民に呼び掛けていますが、指定ごみ集積場所に排出される雑紙の量は一向に増えません。


依然として、「燃えるごみ袋」 に入れて排出されています。


筆者は、生ごみは堆肥に、雑紙は分別して指定集積場所に排出していますが、「プラ・ビニール類」 の量の多さには閉口しています。


体積では、「雑紙とプラ・ビニール」 で、排出量の7割ぐらいになっており、市のごみ収取車による運搬量の相当な量を占めていると思われます。


分別すれば、資源となる、お金にもなるものを燃やしてはいけない!


もう、真剣に、「燃えるごみ」 の減量策を、市民との協働で、具体的に対策すべき時に来ています。