「プラスチックごみ」の分別回収を望む!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

プラスチックごみの削減や再資源化を目的とした、「プラスチック資源循環促進法(プラ新法)」が4月に施行されて半年が過ぎました。

 

プラ新法のポイントは、設計・製造から流通・消費・廃棄物の処理まで資源循環を促すことです。

 

クリーニング店の「ハンガー」やホテルの「歯ブラシ」や小売店「スプーン」など12品目で削減が義務化され、既にメーカー・流通(卸し・小売り)・廃品処理までライフサイクル全体で大きく削減・資源化に向けて動き出しました。

 

問題は私たち消費者の意識です。

 

未だに、分別が義務化されている「トレイ」や「ペットボトル」を、燃えるごみ袋に混入している不心得者がいます。

 

プラ新法施行後も、多くの自治体がプラスチック製の勝手場用品や、食品やお菓子の箱や袋、ビニール類を「燃えるごみ袋」に入れることを容認していますので、一般消費者に徹底しないのが要因です。

 

プラスチックの分別回収を早くから実施している自治体、プラ新法を契機に分別に踏み切った自治体がある一方で、焼却センターの補助燃料に使うことを条件に、プラスチックを「燃えるごみ袋」に入れることを容認している自治体がある。

 

プラスチックを川や海に捨てる人はもはやいないが、海に放出されているプラスチックは世界全体で年間800万トンと言われています。

 

島田市の全ごみ排出量は年間でざっくり3万トンですからその量を想定して見てください。

 

海洋を漂うプラスチックごみの内訳は、容器・包装・袋類が36%、建設16%、繊維14%だという。

 

プラスチックごみを資源として回収していない自治体がまだ多い中、燃えるごみに入れるのはやむを得ないが、絶対に道路や、川や、海に捨てないことだ。

 

海に流れたプラスチックは、マイクロ化(微小化)して、魚や海鳥が食べ、魚はまた人間の食料として私たちの口に戻って体内に蓄積されます。

 

島田市で大井川用水路の維持管理をしているO土地改良区さんが、定期的に用水路の水門や分水工や落差のごみを回収して頂いていますが、毎回驚くほどのごみを回収しているという。

 

その中に、プラスチックごみも非常に多いという。

 

海の海岸端の魚釣り場にあるテトラボットの隙間には、トレイやビニール袋がいっぱい挟まっています。

 

引き潮時はテトラボットの隙間に挟まっているごみが、満潮時には港に浮き上がり漁師の皆さんが苦労しているという。

 

山にごみを捨てる人は少なくなり、どこの山もきれいになったが、海は依然としてごみが氾濫しています。

 

釣り人にモラルの低い人がいるとは思えないが、風も強くついつい飛んでしまうことも多いので、十分対処してもらいたい。

 

ごみの分別(生ごみ・雑紙・古布・廃油など)を徹底している家庭の「燃えるごみ袋」は、かさ張るプラスチック類で毎回いっぱいだ。

 

何とか、早く「プラスチック」の分別回収をしてもらいたいものだ。