「島田大祭」もうすぐフィナーレ

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(10月10日 月 祭日)は、「島田大祭」の最終日、クライマックスの日だ。

 

島田市では、市を挙げて8日(土)~10日(月)まで、「島田大祭」が行われています。

 

東海道の宿場町として栄えた島田市は、元禄8年に始まって以来3年に一回(寅・己・申・亥の3年毎)開かれ、今年で110回を迎えました。

 

大井神社の神様が御神輿に乗られて昔の社地である「御旅所」へ里帰りをなさるお祭りです。

 

それに加えて、その昔、島田に嫁いできた花嫁は、晴れ姿で大井神社にお参りし、その姿で町を歩き披露するのが習わしとされていました。

 

それは気の毒ではないかと、花嫁を気遣う心から、女の命「帯」を大奴が木太刀に飾り、安産祈願とあわせて人々の披露を行うことになり「帯まつり」の始まりで、日本三大奇祭と言われるようになりました。

 

今日は午前中の大雨でタイムスケジュールは変更を余儀なくされていますが、最終日の今日はクライマックス、大名行列」「大奴」「大鳥毛」「お殿様」「神興渡御」「島田鹿島踊」「長唄屋台踊」の順で行列が進み、最後にお殿様が「本陣入り」をしてフィナーレとなります。

 

筆者は幼い頃は島田駅の真ん前の日の出町に住んでいましたので、「かんばん」を着て地踊りや行列に参加、その後大井神社の「青年会」に一時籍を置いた時に行列に加わった記憶が蘇って来ます。

 

この様に島田大祭は、神社が深く関わっており、大井川は悠久の昔より、流域の人々に大きな恐れと恵みを与えて来ました。この恩恵に感謝し、水害のないことを祈って建立されたのが大井神社です。

 

大井川は昔は洪水の歴史であり、大洪水の都度地図が大きく変わる(大井川の位置・人家の位置など)歴史だったいう。

 

よって、大井神社は水の神様も祀られており、境内には「神井戸」とか「双竜の手水」とか「御神池」等々、水を大切に扱う施設が多数ある。

 

これらは、南アルプスを源流とする地下水から取水しており、島田市民が毎日飲んでいる水も大井川から取水し、島田市の住民は大井川はもとより、大井神社への思入れは非常に強い。

 

島田大祭は、そういう意味で島田市民にとっては特別なお祭りなのである。

 

今、南アルプスに「リニア中央新幹線」のトンネルを掘ろうとしています。大井神社の水の神様はどんな想いだろうか。

 

もうすぐ行列のお殿様が本陣入りをして終わりますが、午後から雨も上がり快晴となり有終の美を飾れそうです。

 

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