活動は有言実行、個人レベルの主担当制に
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
3連休(11月21日・22日・23日)、コロナ禍で行事も外出も控えていますので畑の農作業には最適です。
筆者は、「しまだ環境ひろば 中溝町コミュニティ農園」の主管理を担っていますので、春野菜(玉ねぎ・エンドウなど)の植付けや通路・土手の整備を行っています。
しまだ環境ひろばでは、4つの農園を維持管理しています。
目的は、放置竹林や休耕田を整備して自然環境の再生でしたが、やってもやっても切りがなく、最近は4つの農園管理に落ち着きました。
■ 御仮屋市民農園:Hさんが主担当で約600坪 3000㎡を管理、一区画約6坪(20㎡)を41区画つくり、年5,000円/一区画当たり で一般市民に貸与、複数区画を借りる市民もいて現在25名程が思い思いの野菜・穀物を栽培中。
■ 中溝町コミュニティ農園:筆者が主担当で約80坪 260㎡を管理、地主が駐車場に転用するという事で270坪を返還し、残った80坪を、2坪強(7㎡)/一区画 を20区画作り現在3名の一般市民が野菜を栽培中。
■ 伊太八幡宮西竹林:MSさんが主担当で500坪(1600㎡)を管理中、放置竹林を皆伐し果樹園に樹種転換、柑橘類やスモモやビワなどを栽培し市民に提供。
■ 伊太観音様奥梅林:RSさんが主担当で300坪(1,000㎡)を管理中、梅林の中に篠竹が蔓延りこれを皆伐し元の梅林に再生、市民に安価で斡旋中。
しまだ環境ひろばの会員が多い時は、みんなで日を決めて一斉出動し、農作業を手分けしてきました。
しかし、高齢化・会員減と共に一斉作業はできなくなりました。
みんなで一斉に出動して作業を分け合うのは一見民主的ですが、農作業はお天気との相談で雨が降れば順延、次の予定日がまた雨ならばタイミングを失います。結局作業は捗らず誰か(役員)が犠牲になって挽回しなくてはならない。
いくら、市民活動団体(ボランティア=無報酬)とは言え、多少でもお金をもらって農作物を斡旋する限りは、品質(出来映え)・納期(期限)・数量を守ることは絶対条件です。
甘えは許されません。社会の中では通用しません。
試行錯誤の上で、しまだ環境ひろばの4つの農園は、個人の裁量に任せる方式となりました。
すなわち、4つの農園は主担当者を決めて基本的に作業は主担当者に任せることにしました。
人間任せられればやります。
いつ行っても4つの農園は、まずまずきれいに整備されています。
連携している「相賀の里の会」も数カ所の杏子や大豆畑を維持管理していますが、ある時から一斉出動方式をやめて、グループ担当制にしました。
しかし結局、グループ制はうまく行かず無責任体制になってしまいました。
グループの中の誰かがやってくれだろう、ということでグループによっては全く作業が捗らず、タイミングを失う結果になってしまいました。
農作業はタイミングがあり、待ってはくれません。
「相賀の里の会」は、結局また元の一斉出動方式に戻り、出動した会員を作業開始前にそれぞれの畑に割り振っていますが雨が降れば順延です。
遅れの挽回は役員でやるか、それとも作業を遅れっぱなしにするか。
お客は待ってはくれません。
地域の市民活動は本当に難しい。
強制してもダメ、個人の自主性に任せるのが一番いい。
周りから注文は付けない。基本的に任せる。行きついた先が、しまだ環境ひろばが採用している、個人レベルの「主担当制」でした。
文句がある人には、ご自分も何かの主担当者になって有言実行してください、ということにしています。
それでうまく行っています。