発電方式別発電コスト

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。

東電の福島第一原発事故や、中電の浜岡原発全面停止などで、自然エネルギーへの加速的移行の気運が高まっています。


特に、静岡県の川勝知事は、浜岡原発全面停止を英断と評価し、自然エネルギーの導入を加速させる、と表明しました。


去る、11月15日(月) 静岡グランシップにて開催された、「第2回 しずおか新エネルギー推進セミナー」の中で 静大理工学部 学長 荒木信幸氏 から「新エネルギーモデル県を目指して 〜ふじのくに未来のエネルギー推進会議からの提案〜」 の講演がありました。


大変、的を得た提案であり、真剣に聞き入った事が、記憶に新しい。


この内容は、既に静岡県に答申されており、ここに書かれていることが、今後加速的に進み出すと思われます。


ところで、これまでの発電方式別発電コストをみると、原発が一番効率的に発電している事が分かるが、これからのリスク回避コストや、事故発生時のコストを加えたら、一番高くなる可能性もある。


コストを見直し、早く公開してもらいたい。


これまでの発電方式別の発電コストの比較(2009.07.07)


水力発電や石油火力発電、太陽光発電風力発電は比較的コストが高く、石炭火力発電、LNG火力発電、原子力発電は比較的コストが低い。



<発電方式別の発電原価試算結果(1kWh当たりの発電費用)>

発電方式 発電単価(円/kWh) 設備利用率(%)
水力 8.2〜13.3 円        45%
石油 10.0〜17.3 円    30〜80%
LNG 5.8〜7.1 円      60〜80%
石炭 5.0〜6.5 円     70〜80%
原子力 4.8〜6.2 円     70〜85%
太陽光 46 円        12%
風力 10〜14 円      20%

注)設備利用率(%)=1年間の発電電力量/(定格出力×1年間の時間数)×100%

使用データ:経済産業省、エネルギー白書 2008年版(2008)