安心・安全はタダではできない。

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


東電の福島第一原発事故や、中部電力浜岡原発の全面停止を契機に、全国の原発が定期点検で停止し、そのまま止まったままです。


我国の原子力による発電量は、発電全体の29%と言われてきましたが、太陽光発電など再生可能エネルギーの発電量はまだ1%ですから、とてもカバーできる状態ではありません。


このため電力会社は、”火力発電所のフル稼働” で、電力の安定的供給を維持しています。


火力発電所の燃料は、天然ガス・石油・石炭で、当然ながら燃料費はうなぎのぼりに上がっています二酸化炭素排出量 (CO2) も、ものすごい伸びです。

市民のみなさん、知っていますか?


電力会社の電気料金は、”総括原価方式” と言われ、電力を安定的に供給するため、必要となる設備や人件費などの費用に、一定の利潤を加えて決まっております。(所轄官庁への届出・承認)


具体的な電気料金の仕組みは、次のようになっています。
中部電力のホームページより)


みなさんの家庭には、「電気ご使用量のお知らせ」 が毎月届いていますが見ていますか?


もう既に、電気料金は大幅アップしているのです。


去年との比較で、今年、目に付く項目が2つあります。


■ 燃料費調整額 (去年はマイナスでしたが今年は大幅アップしています)
火力発電所の燃料使用量の大幅アップ・火力電力単価アップが影響しています。

■ 太陽光発電促進付加金 (これからこの付加金はどんどん増えます)
太陽光発電を設置していない家庭も、電力使用量に対して公平に負担が始まりました。


安心・安全は重要な事ですが、タダではないことも充分に認識しなくてはなりません