地球温暖化問題はどこに行ったのか

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


ゲリラ豪雨による大洪水、相次ぐ地震によるライフラインの損傷など、想定できる防災対策を超える被害が、各地で勃発しています。


昔も、このような自然災害が沢山あったわけだが、想定を超える災害の発生の背景には、やはり「地球温暖化問題」 が大きく立ちはだかっているのではないか、と思う。


東日本大震災を発端に、東電福島第一原発浜岡原発、その他定期検査に入り一次停止している原発の再開も難しく、各電力会社は、休止中の発電所も復活させて、石炭・石油・天然ガスによる、火力発電所をフル稼働して、電力の供給を計っています。


CO2を出しまくっているわけだが、原発事故が余りにも衝撃的で今や ”地球温暖化” などという人はいません。


鳩山内閣が、2020年までに、1990年比、CO2 25%削減を高らかに宣言したり、その背景にある原発の新設などは、すっかり色あせてしまいました。


再生可能エネルギーが脚光を浴びていますが、大水力発電を除くと、未だ1%の世界であり、原発依存度 29%を、すぐカバーする事はとてもできません。


日本は、国際協約である、「京都議定書」に書かれている約束は未達であり、今年末に南アフリカで開く、第17回国連気候変動枠組み条約締結約会議 (COP17) で、次の枠組みの合意を目指しているが、どうこれを乗り越えるのか。


日本は、大震災を受けたから仕方がない、と果たして世界の国々が同情してくれるだろうか。


いずれにしても、国の基本方針 (日本はどの方向に、どう向かうのか) と、その根幹である、エネルギー・食料・福祉・防衛・教育など政策を国民の前に早く明らかにしてほしい。 


現状は、どこに向かっているのか、さっぱりわからない。これがなければ次のステップが踏めない。