国の戦略と、国民の意思が問われています。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 と 「事務局」 です。


しまだ環境ひろばは、最近のエネルギーを取り巻く諸問題に最大の関心を寄せています。


 ■ 地球温暖化の原因は、温暖化ガス排出量の増大が原因であることはもはや疑いの余地はなく、世界を挙げて、排出量の削減をしなくてはならない。


 ■ そのためには、再生可能エネルギーを最大限活用しなければならない。


しかし昨今、この流れに逆流する (相反する) 問題が発生しています。


 ■ 東電福島第一原子力発電所の事故を契機に、全国の原子力発電所が全基停止し、その穴埋めとして、火力発電所のフル稼働により、温暖化ガスの排出量が増えている。


   ◆ 最近の電力比率: 火力 約90% 大規模水力8% 再エネ 2% 
     原発 ほぼ0%


   ◆ 国民世論は、速やかに脱原発に傾いています。


   ◆ 廃炉の費用もヤードも将来の大きな問題です。


 ■ 再生可能エネルギーによって創出した電力を固定価格で買い取る、いわゆる 「固定価格買い取り制度」 による消費者の負担が増え、経済や家計の重荷になり出し、買取価格を下げる動きが出てきた。


 ■ 再エネによる発電コストもなかなか下がらない。


 ■ 電力の自由化から半年、思うように電気代が下がらない。


あちらを立てれば、こちらが立たず、政府もいろいろ苦慮していますが、これら相反する事象の両立は本当に難しい。


政府は、今年11月に開催される、「第22回 国連気候変動枠組み条約締約国会議 COP22」 に向けて、今国会で、「パリ協定」 の批准を目指しています。


  ◆ 日本の目標値: 「2030年までに、2013年比 26%、温暖化ガス排出量を減らす」 

  ◆ 日本のエネルギーベストミックス: 再エネ22〜24% 火力56% 原子力20〜22%


これらをどう調整し、乗り切っていくか、国の戦略と、国民の意思が問われています。