決め付けるのは、まだ早い。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギーまちと交通分科会」 です。


今日は、静岡県農業用水を活用した小水力等利用推進協議会主催の、小水力技術セミナー 「小水力開発の現状と課題  講師:全国小水力推進協議会理事・小水力コンサルタント 金田鋼一さん」 に参加しました。


30年にわたって、小水力発電に関わり、酸いも辛いも味わった経験からの話で、大変に参考にはなったが、小規模の小水力発電を目指している人達にとっては、意気消沈する話でした。


原発事故を契機に、再生可能エネルギーが脚光を浴び、小水力発電もその一つとして話題が尽きないが、経済的に見て、出力1,000kW以下は、全く、ナンセンスだと言う。


島田市には、大井川用水が市内の至るところを、安定的水量で流れ、これをエネルギー創出の素材として活用しない手はない、という素朴な思いがあります。


ましては、東海地震や、東南海地震が予測される中で、経済性に優先した、防災・減災拠点づくりは、早急を要する課題であるが、講師は、そこでの、小水力発電をも否定しました。


協議会では、「マイクロ発電を活用した地域づくりの検討プロジェクト」 を立ち上げる手筈ですが、協議会主催のセミナーで、否定されてしまいました。


空調の世界では、特に日本では、個別空調 (小型の空調機を複数台設置して大空間を空調する) が席巻し、今でも健在です。


良く、検討してみなければわかりません。決め付けるのはまだ早い。


あれだけ、小水路をタップリと流れている用水を利用しようとする、思いを殺いではならない。


検討プロジェクトの中では、最初に、マイクロ発電の意義をしっかり論じて、中途半端な気持ちでスタートしないようにしたいものです。