島田市の、「小水力発電」 の最近の動き

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


大井川の用水は、島田市の川口発電所を起点として、島田市の市内を流れながら、県中部各地へ広く供給されています。


用水の起点を擁する島田市では、水力発電創出の気運や期待が徐々に盛り上がっています。


最近の動きは次のとおりです。


◆ 平成23年6月島田市議会にて、S議員が市としての取組み姿勢を質すと共に、次期基本計画へのしっかりした位置付け (総合計画・後期基本計画と、第二次環境基本計画へ) を要請、これに対して、市は、小水力発電等を視野に入れて、環境基本計画を策定していきたい、と回答しました。


◆ 平成23年11月島田市議会が、国会および関係行政機関に対して、太陽光や小水力を利用した、「自然エネルギーの利用促進に関する意見書」 を採択し送付しました。


◆ 平成24年3月、「静岡県農業水利施設を活用した小水力等利用推進協議会」 が発足し、今日まで活発な活動が推進されています。

  * 島田市からは、農政課をはじめ、商工会議所、商工会など数団体が正会員で参加しています。

  * 島田市出身の、O県会議員が、県議会で、「大井川用水を利用した小水力発電」 について尽力し、協議会発足のきっかけを作りました。

  * しまだ環境ひろばも、県の協議会の正会員となり、「マイクロ水力発電を活用した地域づくり」 について意見具申してきました。


◆ 昨年(平成25年)4月策定された、「島田市第二次環境基本計画書」 の45頁の市の施策欄に、「市内の豊富な水資源を活用した小水力発電の導入について検討します。」 の文言を始めて掲載しました。


◆ 平成25年6月、国営大井川用水農業水利事業 「伊太発電所」 が発電開始しました。


◆ 平成25年8月、地元の金属企業協同組合が、「島田市内の用水を使って発電機の実証試験」 を行ないました。


◆ 平成25年11月島田市議会にて、M議員が小水力発電について、市の本気度を質しました。市長は検討を約束しました。


◆ 現在策定中 (平成26年4月発効予定) の「島田市総合計画・後期基本計画」にも、前述の文言が始めて織り込まれる予定です。


  * 総合計画・後期基本計画策定の、「ゆめ・みらい百人会議」 や 「タウンミーティング」 でも、提言がなされて、市は検討を約束しました。


市民の気運や、期待が盛り上がらなければ計画は進みません。


とにかく、早く、検討会が立ち上がることを切望したい。


写真は、最近見学した、富士宮市北山用水を利用した小水力発電実証実験の様子です。