NPO法人 しまだ環境ひろば 「水とみどり分科会」 です。
各地から、今年も、ホタル観賞のニュースが発信されています。
この時期 (6月1日〜10日ごろまで) に出てくるホタルは、”ゲンジボタル” です。 真夏に、田んぼの中を舞う小さなホタルは、”平家ボタル” です。
ゲンジボタルは、田んぼには舞いません。
<ゲンジボタルの特長は?>
■ 谷川のようなきれいな水を好みます。
■ 体長は、10〜15mm程度です。
■ ゲンジボタルの幼虫は、カワニナ (島田市あたりでは、ゴウナイとも言います) をエサにしています。 カワニナしか食べません。■ オスもメスも、腹部の下端に発光器をもって光ります
■ 6月上旬に、サナギから成虫になって出てきます。
■ 成虫は、オスが3、メスが1の割合で出てきます。
■ 6月初旬の日没後、いっときが過ぎたころから、オスがメスを求めて飛び回ります。
■ オスとメスの交尾後、3日位でメスは川の水コケに卵を産みます。
■ 卵は、直径0.5mmくらいで色は黄色です。
■ 卵が黒くなったら、ふ化します。
■ 8月〜翌年4月ごろまでは、幼虫として、水の中に住んでいます。このとき、カワニナをたくさん食べます。
■ 幼虫は4月に上陸し、土手の土の中に潜って自らまゆをつくりサナギになります。
いくら水がきれいでも、付近に農薬等を使う田んぼや茶畑があると、ゲンジボタルは育ちません。
島田市の駅から一番近いゲンジボタルの生息地は、大津方面の、尾川 ”(長谷川代官屋敷裏〜尾川公会堂付近の谷川) が一番ではないでしょうか。
しかし、尾川のゲンジボタルも減ってきました。
ホタルに優しい環境 (きれいな水・良質な水・土手や川底が土・周辺は適宜の雑草や樹木) をいつまでも保全していきましょう。