市街地の変化と、野鳥たちの生息環境

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市では、市街地に点在してきた田んぼが次々と無くなり、アパートや戸建て住宅に変っています。

 

今日は6月10日、僅か残っている田んぼには水が張られて、稲の苗が植えられ昔の景観が感じられますが、少し様子が違います。

 

昔は、水が張られて、苗が植えられると、

 

 ■ 一斉にカエルが鳴き出し、夜は眠れないほどの大合唱でしたが、今は声が小さい。

 

 ■ 水が張られた上には、ツバメが飛び交い、巣作りのための土を運んだり、エサを運んだりしていたものですが見当たりません。

 

 ■ 市街地では、スズメを全く見かけなくなりました。

 

 ■ 街中では、カラスがごみ袋をあさる姿もすっかりなくなりました。

 

カエルの減少は、農薬でしょうか。

 

ツバメやスズメの減少は、巣づくりに適した古く隙間のある家や、軒先のある家が減少

したからと思われます。

 

カラスの減少は、ごみの散乱を防ぐ防護ネットなどカラス対策が行き渡り、エサが無くなったためです。

 

都会では、ドバトカモの減少が続いているという。

 

これは人のエサやりの減少だという。

 

その代わりに、オオタカなど猛禽類は増えているという。

 

都心の自然を生かした公園の整備で、カワセミなどが戻っているという。

 

大事にしたいものです。

 

人間の行為は、鳥たちの生息環境を大きく左右しています。

 

減っている鳥、増えている鳥、そこには必ず理由があり、何らかな問題が発生しています。

 

どう鳥たちと共生していくか、考えて行きたいものです。

 

しまだ環境ひろばには、嘗て静岡県野鳥愛護協会会員」が在籍していましたので、

野鳥愛護週間(5月中旬の一週間)には、野鳥観察会を開催し、野鳥との共生を説いたものですが、今はなくなりさびしい限りです。

 

少なくとも、自然環境は残し、野鳥たちが気持ち良く過ごせる環境は残して行きたいものです。

 

今は、農園維持保全や、竹林、梅林管理で頑張っています。