台風18号、東海道線の土砂崩れ現場は、「放置竹林」

NPO法人 島田環境ひろば 「森づくり担当」 と 「事務局」 です。


今日 (10月6日 月)、静岡県は、明け方から台風18号の強風に見舞われ午前9時頃、浜松市近辺に上陸し、その後台風は、関東を吹き抜け日本海に抜けました。


静岡県の被害は、静岡市藤枝市牧之原市など広い範囲に及びました。


中でも、JR東海道線興津の線路内への土砂崩れは、JRの機転にて運休していたので電車への被害は免れましたが、テレビで見る限り、山側の ”荒廃竹林” が崩壊したもので、改めて放置竹林の怖さが再認識されることになりました。


竹は、地下30cm〜40cmの浅い表面を地下茎が張っており、雑木林と違って保水能力も低く、一旦崩れると、一気に崩壊します。


良く、地震が起こったら 昔は、「竹藪に逃げろ」 と言われましたが、それは管理された平地の農家の裏庭の竹藪のことであって、斜面に放置された竹林ほど危ないものはありません。


今回の、JR東海道線興津の線路内になだれ込んだ土砂は、線路脇に作られた頑丈なコンクリート防護壁まで突き破っており、防護壁があるからと言って安心できません。


島田市でも、山すそには、放置された竹林が多く、いつ崩れてもおかしくない箇所がいくつか見受けられます。


これまで、行政の頑張りで、崩れそうな山すその斜面の大部分は、コンクリート壁で頑丈に対策されていますが、今回の事故を見るに、決して安心できません。


本来なら、やはり根本的に、荒廃竹林対策をすべきですが、広すぎてどうにもなりません。


やはり、地主さんを交えて、今後の 「放置竹林維持管理ルール」 を確立しなければこの問題は解決しません。


しまだ環境ひろばも、数年前、放置竹林対策チームを作って、これに取組ましたが、一旦皆伐した竹林も、維持管理ルールがないため、すぐ元のうっそうとした竹藪に戻ってしまい、今は、2カ所の竹林の維持管理に留まっています。


誰が、地主の存在する放置竹林の維持管理ルールを作るのでしょうか?