竹林の拡大は、止まるところを知らない。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「森づくり 担当」 です。


「しまだ環境ひろば」 は、平成15年8月に結成され、もう13年目になりました。


結成当時は、5つの分科会 (* 水とみどり * ごみ * エネルギー * 食生活 * 環境教育) がそれぞれ、切磋琢磨して活動していました。


その中で、水とみどり分科会は、島田市にはびこる 「放置竹林の再生活動」 を中心に活動していました。


会員も、水とみどり分科会だけで十数名おり、年齢もまだ若く、島田市の荒廃竹林を次々と整備してしまうような気持の勢いでした。


その頃は、放置竹林の4〜5ヶ所を、常時手掛ける勢いでした。


島田市の経済部 農林課に掛け合い、とうとう 「竹破砕機」 まで買ってもらうまで漕ぎつけました。


この時の竹破砕機は、「島田市の竹破砕機 貸出事業」 として、現在でも健在で、竹林の保有農家のために役立っているようです。 下記の島田市のホームページを開いてください。


https://www.city.shimada.shizuoka.jp/ringyo/take.html


しまだ環境ひろばも、当時は、一番の利用者でした。


しかし、今の 「しまだ環境ひろば」 は、すっかり、伊太地区の2ヶ所の竹林に居ついてしまい、拡大する放置竹林の暴走を止めることは全くできていません。


本音は、放置竹林の面の拡大を止めたいのですが、気持ちだけ先走り、会員の高齢化と、竹の暴走で全く追いつきません。


前々から、”放置竹林の維持管理” のルール化について、提言してきましたが、誰も聞く耳を持たれず今日に至ってしまっています。


要は、「竹林の維持管理」 は、地主を中心として、維持管理ルールの確立が必要なのです。


このルール化なしに、いくら一部の市民団体が、ボランティアで竹を皆伐しても、竹の勢い (竹林を皆伐しても、その後2年放置すれば元に戻ってしまうくらい竹の成長は早い) を止めることはできないからです。


島田市の北部 山手の山は、昔の茶畑や果樹園は、すっかりなくなり、山の頂上まで竹林の拡大が進んでいます。


竹林の拡大は、止まるところを知らない。


竹が暴走しても ”誰も困らない” ことが、この現象を見過ごす要因になっているわけですが、50〜100年後には、島田市の山すそはどうなってしまっているのだろうか。


心配は尽きない。