生活情報交換会11月例会、過酷なレースへ挑戦の話

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日 (11月15日 金 am) は、「生活情報交換会 11月例会」に参加しました。

 

今日の演題は、「山岳救助隊啓蒙活動 ~静岡市山岳救助隊の活動や訓練方法

~活動の場である南アルプスの魅力 ~山岳レース4連覇の経験談」 でした。

 

講師は、静岡市消防局千代田消防署・賎機出張所 望月 将悟 氏 でした。

 

望月さんは、先ずは御自身の経歴から話し始めました。

 

 * 静岡市葵区井川出身で現在42歳。最北端の小さな集落で生まれ育ったお蔭で、自然界の種々なことやチエを自然に身に付けたという。

 

 * 現役の常任消防士とのこと。静岡消防局には、山岳救助隊があり副隊長とのこ

と。遭難者は年間3100人 内340人が行方不明、山岳遭難に即して、冬山や険しい谷登りの訓練も常時行っている 

 

 * 日本海富山県魚津市)から太平洋(静岡市駿河区)まで415キロを踏破する 「トランス・ジャパン・アルプス・レース」4連覇した経験を持つ。

 

  ■ また、NHKからのオファーで、18㎏の重量物を背負っての東京マラソンに挑戦し、驚異的な3時間6分でギネスブックに載り、未だ破られていない。

  ■ 静岡市一周マラソン(235km)、

  ■ 富士山一周マラソン

  ■ 東京タワーや超高層ビルの階段を消防服を着て駆け登る競争など、「何でも挑戦!」をモットーに今でも挑戦を続けている。

 

望月さんは、ひとしきりご自身の生まれ育った奥大井の魅力や現状、消防や山岳救助隊の活動や訓練を話したあと、今日の本題の、日本で一番過酷な山岳レース、「トランス・ジャパン・アルプス・レース」について、動画を交えた紹介に話を転じました。

 

当レースは、2002年に、出場者はたったの4名で開始、以後2年に一回、2020年は10回目を迎える。

 

この間、望月さんは、4連覇の偉業を達成している。

 

レースは、全て自己負担、賞金も賞状もなし、全て自己責任で対処、あるのは達成感と名誉のみ。

 

途中では幻聴・幻覚・限界症状が出るも、立ち止まっても何も変わらない。

 

一歩を踏み出す。

 

自力で乗り切るしかない。

 

先のことは考えないで、近くの目標 (例えばもうちょっと走ればパン屋さんがある)に到達することを思い続ける。

 

レースに面白さを感じたことは何もないという。とにかく過酷なのだ。

 

美味しいものを食べればパワーが戻る、寝れば疲れが取れることをこの過酷なレースは実感として教えてくれるという。

 

何故こんな過酷なレースに挑むのだろうか。最後に望月さんは、

 

過酷なレースを終えようとする寸前、ゴールと観客が目の前に見えた時、一人ではなかった、感謝、ありがとう、応援パワーを感じる。何故の答えはこれではないか。

 

とにかく、挑戦した人でなければ、これだけの迫力ある話は話せない。

 

今日は、この過酷なレースの経験談を聞いて、人生の縮図の様に感じました。

 

人生はいつまでも挑戦だ。

 

私の質問に対して、最後に望月さんは、どんなに過酷でも出場した以上は、常に一番になることを考えたという。すごい執念と情熱だ。

 

これからの人生を有意義に過ごすため、今日は良い話を聞きました。

望月さん、ありがとうございました。

 

これからも、ご活躍を心からお祈りします。