耕作放棄地

しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


「しまだ環境ひろば」 は、環境をテーマに活動している市民団体です。


活動を進める中で、耕作放棄地や、放置竹林・梅林・茶園・果樹園などに遭遇しています。


最初は、これらを再生して、モデルケース化し、地主に引渡しながら、面の拡大をしようとしましたが、再生してちょっと目を離しただけで、再び荒廃化する実態を見て、そこに居ついてしまうジレンマに陥っています。


全国の耕作放棄地は、40万haと、埼玉県の面積を上回る規模に拡大しているという。


先の農水省の実態調査では、草取りや簡単な基盤整備で農地として復活利用できる耕作放棄地は、14.8万haで、この内実際に農地として再生したのは1万haで、新たに荒廃して耕作放棄地となった0.7ヘクタールを上回ったという。


要するに、このところの規制緩和で、耕作放棄地を再生する動きが出てきて、漸く、歯止めがかかった、ということらしい。


しかし、


■ 「しまだ環境ひろば」 のような市民団体が、再生している農地はこれには含まれていない。


■ 企業をリターヤーした高齢者が、耕作放棄地の再生を頼まれて1〜2反、耕作しているケースは、周りにはいっぱいありますが、これらも含まれていません。


■ また、まだ元気な農家が、放棄した農地の耕作を頼まれて、仕方なく耕作しているケースもいっぱいあります。


これらは、元の地主が、いかにも引き続いて耕作しているように見せかけているだけです。


これらは、近い将来、耕作放棄地になる予備軍であり、いっぱい出てくる可能性があり、農水省の言うように、歯止めがかかったとはとても言えない状況なのである。


もっと、もっと、規制緩和しなければ、耕作放棄地の規模は、まだドンドン拡大すると思われます。