市街地の耕作放棄地の実態

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

台風15号は、範囲は小さい台風であったが、雨と風の威力は超一流だった。

 

静岡県の中部地区をかすめて、伊豆半島から神奈川・東京・千葉県の一部に予想外の被害がもたらされた。

 

気象庁は早くから予想し対応を迫っていましたが、準備ができる状態ではありませんでした。

 

というのは、専門家の話では、都市の樹木や建物・構築物に、想像を超えるような風速に堪える強度がないということだそうです。

 

これからは、都市構造の見直しが必要だそうです。

 

さて、台風一過、昔なら爽やかな秋晴れを満喫するところですが、35度の残暑に見舞われ、農作業どころではありません。

 

漸く温度が少し下がった4時過ぎに、しまだ環境ひろばが管理をしている、中溝町コミュニティ農園」 を見回った。

 

事前に強風対策をしたこともあって、幸い被害は全くありませんでした。

 

現在、当市民農園にはサツマイモ・サトイモ・ショウガ・枝豆など、比較的手がかからない農作物を栽培していますが、異常気象で茎や葉っぱが異常に伸びているのが気にかかります。

 

しまだ環境ひろばは、当市民農園以外に、耕作放棄地を開拓して、「御仮屋市民農園 600坪」 を運営しています。

 

今、島田市は、中間山間地の茶畑を中心として、耕作放棄地が増えていますが、実は田んぼ (稲作) の耕作放棄地も増えています。

 

市内には、会社をリタイヤ―して、地主から口約束で農地を借りて農業をしている人が大変多い。

 

市街地で、耕作放棄地が目立たないのは、実はこの人たちのお蔭だ。

 

しかし最近、新しい傾向が出てきています。

 

地主から口約束で農地を借りて来た人が、農地を返却する人が増えだしたという。

 

いわゆる、高齢化だ。

 

地主の多くは、元々もう農業を放棄した人だ。

 

今さら返してもらっても困るわけだ。

 

これまで目立たなかった、街中や村の耕作放棄地が、雑草で目立つ日がもうそこまで来ています。

 

早急に現状調査と対策が必要だ。