環境税、いよいよ10月スタート

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


今日 (9月13日 木) の日経新聞 3頁に、「環境税 来月導入」 の記事が大きく掲載されました。


2012年度の税制改正で、環境税 (地球温暖化対策税) の創設が決まり、国民の多くが知らぬ間に、この10月から増税が始まります。


増税は、現行の、石油石炭税 に加える形で、来る10月、2014年4月、2016年4月の3段階で引き上げられます。

     <現   行>         <最    終>
■ 原油1キロリットル 2,040円 →  2,800円
■ 液天然ガス1トン 1,080円  →  1,860円
■ 石炭1トン 700円       →  1,370円


増税分は、卸価格に転嫁されて、最終的には化石燃料を使う、企業や一般消費者の負担になります。


既に、電気代の値上げを決めている東京電力も、値上げ幅の中に、環境税を織り込んだとのこと。


環境税が、家庭用の電気代や、都市ガスに上乗せされると、一世帯当たり、年間1,200円程度の負担増、産業用を含めて全ての製品に転嫁されると、一世帯平均で年5,000円程度になるという。


原発停止による火力発電所のフル稼働を要因とする、燃料消費量の増加と、燃料費高騰による電気代値上げ (東電に続いて他の電力会社の値上げも必至の情勢) も確実で、次々と増税や値上げが待っています。


それにしても、解せないのは、温暖化対策に使うことは決まっていても、環境税を具体的に何に使うか決まっていないとのこと。


税金の徴収だけが先走ります。