県・小水力等推進協議会

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


今日 (10月31日 水) は、「静岡県農業水利施設を活用した小水力等利用推進協議会・第二回ワーキング」 に参加しました。


同協議会では、既に2つのプロジェクトの立上げが承認されています。

◆ SPC (特別目的会社) 設立検討プロジェクト

◆ マイクロ水力発電を活用した地域づくり検討プロジェクト


前者の方は、売電会社の立上げであり、候補地探索や、進め方について具体的な検討が始まっています。


一方、後者は、地域づくりとは言え、採算性を度外視するわけには行かず、積極的にトライする地域や団体が見当たらず、未だプロジェクトの立上げの目処が立っていません。


しまだ環境ひろばは、後者のプロジェクトに参画して貢献したい、と思っています。


今日は、「マイクロ水力発電の概要と事例紹介」 というテーマで、本業界の大手である、T発電(株)の営業マンのTさんから、講演を聞いたが、先ずは小水力発電の目的を明確にする事だという。


そういう観点からすると、後者のプロジェクトの目的がはっきりしていないところに問題があると思う。


しまだ環境ひろばでは、後者の目的は、「防災・減災拠点の非常時緊急の電源確保」 に置いて、先ずは拠点の、井戸水ポンプの稼動や、街灯の点灯や、電気自動車・携帯の充電の役割を担う。


通常時は、市有車の電気自動車(初年度3台購入)や、市民の電気自動車の無料充電や、市民や児童の環境教育の場に有効活用したら良いと考えています。


マイクロ発電に経済性を求めたら無理があることはわかっています。民間では手が出ない、防災や減災拠点の緊急電源確保に、島田市に豊富に流れている、大井川用水の活用を計ることがベターと考えます。


島田市議会では、積極的に再生可能エネルギーの創出を計るべき、と国に意見書を発信しましたが、市内に豊富に流れている大井川用水を使って、自治体自らも小水力を活用して再生可能エネルギーの創出の実現に努力すべきと思います。


イニシャルコストは、国の助成金を使い、ランニングコストは、防災減災予算の中で覚悟することになるが、いざという時の備えであり、理解は得られるものと思います。


今日の講演の中で、今後は、環境価値 (温暖化効果ガス排出権取引の対象となる) が大きくなると強調されていたが、この面でもやる価値は出てくると思う。


何とか、豊富にある大井川用水を使って、島田市でどこか1ヶ所早くものにしたいものです。