地主が存在する耕作放棄地

NPO法人 しまだ環境ひろば 「水とみどり分科会」 と 「事務局」 です。


雑草や竹の成長が抑えられる今の時期が来ると ”ほっと” します。


厳しかった雑草の草刈りの季節から開放されるからです。


今年も、初夏〜初秋にかけて、”雑草との闘い” でした。


しまだ環境ひろばは、”環境” をテーマに活動していますが、市民にただ、”環境保全” を説いても、迫力も説得力もありません。


なるべく、物を見せたり、体験してもらったり、とにかく現場に連れ出して環境保全を目のあたりにしてもらっています。


そのためには、自前の現場が必要であり、いくつかの現場 (森・竹林・梅林・田んぼ・畑・農園など) を管理保全しています。


しかし、この保全活動 (主に草刈り) が並大抵ではありません。


手もかかるし、お金 (主に燃料費) もかかります。


この現場の殆どは、民間の地主が存在する、休耕田や耕作放棄です。


島田市の休耕田や耕作放棄は、「しまだ環境ひろば」 のような市民活動団体 (ボランティア) や、企業や団体をリターヤーして趣味の延長で耕作している人たちで、かなり救われています。


この規模がどれ位の面積に達しているかは、誰も掴んでいないし、管理されていません。


今、善意で成立っているこれらの行動も、従事している人達の高齢化により、ここ10年以内くらいに無くなってしまうでしょう。


その殆どは、正式な契約が交わされておりませんので、その人達が動けなくなったその日から、土地は荒廃化するでしょう。


そのためには、 ”地主の存在する耕作放棄地の対策条例” の立案と施行が今、必要です。


ボランティアが、再生した土地も、それを引き継いでいく人やルールがなければ元の耕作放棄地にすぐ戻ってしまうからです。


前述の様な人達による善意が届かない土地は、県や国が、公費 (税金) を使って、地主の存在する放棄地対策を打っていますが、これは早急に法律の策定が必要になってくると思います。


これは、現在国政レベルで検討されている、「農地改革」 と、どう係ってくるのでしょうか。


写真は、ボランティア活動により、いつもきれいに管理されている、地主の存在する竹林です。元はうっそうとした荒廃竹林でした。