臨戦に備えた防災訓練

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


2月1日(土)、静岡市葵区安東3丁目の自主防災会が、形骸化した 「防災訓練」 を憂慮し、大規模地震発生事態を想定し、それに町民がどれくらい対応できるかどうか、の確認と今後の訓練のあり方を検証したとのことです。


「住宅が3軒全壊し、10人程度が生き埋めになっている」 という想定から訓練は始まったという。


その結果は、なかなか臨機応変での対応ができなく、今後の訓練のあり方にいろいろな課題が残ったという。


今回は、対象が、役員や伝令などの役に当たっている人が対象だったそうで、一般町民だったらもっと様々な問題が出たことでしょう。


過日、県の防災センターを見学した時に、説明した担当官から、県は、”大規模災害発生を想定した、具体的な事象に基づいた訓練を推奨している” とのことで漸く県内で、この訓練が進み出したとのことである。


島田市では、具体的な動きはまだですが、県が作った 「イメージTEN」 という訓練を応用して、是非、非常時に町民が的確な対応ができる実践的な訓練の実施を切望したい。


ゆめ・みらい百人会議」 でも、現在の防災訓練に対して憂慮する意見がたくさん出ています。


役員や、係りに当たっている人の訓練ではなく、町民が全員参加できる、「隣組」 の訓練にすべきと思います。


隣組の防災体制の確立 (案) 向こう三軒両隣りを含めた隣組の絆の再生


◆ 隣組の中に非常時体制をつくる。 (現在の輪番制の組長とは別に非常時体制をつくる)
  隣組隊長・副隊長(2名)・伝令(4名)・救護(残り全員元気な人)
◆ 隣組本部の場所確定
◆ 各役員の役割の徹底
◆ 要支援者の氏名と介護度の確認と、非常時の具体的支援行動の確認、その他隣組の問題点を全部掌握する。
◆ 年2回の訓練 (防災訓練の日と、川ざらいの日の終了後1時間) で隣組臨戦体制が働くかどうかの確認と課題を掌握する。
◆ 訓練の内容は、県の「イメージTEN」 を応用する。
◆ 自治会全体の訓練は、防災の日隣組の訓練が終わったあとで行なう。


突発的に起こった時は、近所の助け合いしか期待できないのではないだろうか。