仕事の「パラレル化」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


しまだ環境ひろばは、平成15年8月に設立し、平成24年5月、NPO法人化しましたので、設立以来今年は13年目、NPO法人化以来4年目に入っています。


NPO法人の有力な収入源である寄付に関する優遇措置を受けられる、認定制度に合格すれば、認定NPO法人 (仮認定・認定がある) となることができます。


しまだ環境ひろばも、寄付の受託には魅力を感じますが、手続きやその後の事務処理の複雑さや事務量で思案中です。


団体内に、賃金を払っている社員がいたり、報酬を受け取る役員がいれば当然これを管理する職員がいて、NPO法人に関する諸手続きも職員がやってくれると思います。


しかし、多くのNPO法人は、職員の仕事である諸手続きも、代表が兼ねて執行しているケースが多い。


最悪、経理まで代表が兼務することもあります。


しまだ環境ひろばは、代表が経理まではやりませんが諸手続きは代表の仕事です。


年度初めには、総会の準備・事業実績報告や決算報告・事業計画と予算計画の発表、総会が済めば、所轄官庁への実績報告、申請業務、法務局への登記事務などで多忙を極めます。


こうした、役目に加えて、往々にして元職場のOB会幹事、出身学校の同窓会幹事、町内会などなどの役員も兼務している人が多い。


各種のイベントや、会議とその準備があり、会社に就業している時代と変わらない位の忙しさです。


しかも、無報酬です。


パソコンの駆使による、スケジューリングと資料づくりで、これをこなしていますが、パソコン抜きでは考えられません。


そうして、「仕事のパラレル化」 です。


多数の仕事を、横一線に並べて推進する方式です。


ビジネスの世界では当たり前のことですが、地域ではできない人が多い。


縦に並べる方式 (終わった順に次の仕事に移るやり方) ではとても追いつきません。


このノウハウは、会社時代に学習したことで、ビジネスを経験した人は誰もが学んできた道ですが、再び地域社会で役立つとは思いませんでした。


NPO法人の代表は、「代表兼、職員兼、小使いさん」 です。


地域社会で成果を出すのは難しい。


成果が出て、やりがいがなければやっていられませんが、ジレンマの毎日です。