過疎地区の新交通システム

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、相賀地区で賑わいのまちづくりを目的に立ち上がった、「相賀の里を良くする会」を支援しています。

 

しまだ環境ひろばは、環境の維持保全をテーゼとして活動している市民団体です。

 

過疎化が進む相賀地区のまち起こしは、地域にある自然環境の維持保全が前提となるわけで、しまだ環境ひろばが目指す目的と合致します。

 

過疎地区のまち起こしは、純粋の環境保全のみならず、新交通システム・企業誘致・廃校の利用、ひいては雇用創出などなど多岐にわたり、非常に興味深い。

 

日経新聞朝刊 やさしい経済学 29頁にシリーズで、「日本型MaaSの未来」と題して、主に公共交通システムのあり方について論じており、大変興味深く読んでいます。

 

今、過疎地区は、公共交通システムで悩んでいます。

 

島田市でも、過疎地区にコミュニティバスを走らせていますが、その費用は一地域、年間数千万円を要し、利用率が非常に低く悩みの種です。

 

無くしたら文句が出る。

 

とうとう、地域の事は地域で考えてくれと、地域に検討を働きかけています。

 

過疎地区の交通手段は車になるわけですが、ハードルは民間交通会社(バス・タクシー)の既得権です。

 

地域の交通システムを構築しても、人を運べるのは路線バスの停留所までか、地元からの乗車は良いが、帰りに他地域から乗車して地元で降車は認めないなど、考えられないハードルが待ち受けています。

 

こんな交通システムを作っても、利用者は少ない。

 

過疎地区の新交通システムは暗礁に乗り上げ、どこもうまく行っていない。

 

目的地は限定で良いから、地元から目的地へ、目的地から地元へ、行きも帰りもOKな交通システムでなければ乗る人はいない。

 

高齢社会に移行し、高齢者が自家用車から降りれば必ずこの仕組みが要る。

 

どうここを抜け出るかが、これからの正念場となる。

 

規制緩和ができるかどうか。

 

大変に難しい問題である。