空気中を漂う、「マイクロプラスチック」の真実

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、プラスチックごみ(廃プラ)の削減問題は大関心事です。

 

平成15年(2003年)の設立以来、行政とB社食品スーパーさんと協働してレジ袋の有料化を実施し今日に至っています。

 

レジ袋の有料化は、プラスチックごみ削減の第一歩(スタート)であり、この小さな取組みができなければ始まりません。

 

昨日(8月1日 夕方)のTBSテレビの報道番組で、マイクロプラスチックは海洋を漂って魚の口に入るばかりか、空気中を漂って直接人間の肺に入り込んでいるという衝撃的なニュースが報じられました。

 

 ■ マイクロプラスチック:細かく砕けて直径5㍉㍍以下の微粒子になったプラスチックを言う。世界の海に5兆個が漂っているという試算もあり、魚を経由して人体に取り込まれると消化器に詰まったりする恐れがあると言われています。

 

科学者が、山岳の霧氷を採取し、それをろ過して顕微鏡で調べた結果マイクロプラスチックを発見したという。

 

これまで、川や海に捨てられたプラスチック(レジ袋やペットボトル)が、紫外線などによって分解されてマイクロプラスチックとなって魚の口に入り、最後は人間の口に戻ってくるという海洋ごみの弊害の話のみ聞いていました。

 

海洋を漂うマイクロプラスチックが、水蒸気と一緒に舞い上がることもあるという。

 

空気中を漂っている話は初めてで、これは大変なことである。

 

今、日本ではプラスチックの生産量は年間、1450万トンだという。

 

一年間の廃プラ処理量は、903万トン(2017年調べ)

 

その処理別構成比は次の通り。

 

 ■ その内、燃やして発電・暖房に利用 59%

 ■ ペレットなどの材料としてリサイクル 23%

 ■ 化学原料としてリサイクル 4%

 ■ 未利用(単純な焼却や埋立てなど) 14%

 

世界では、燃やせばCO₂が排出されますので、リサイクルとして認めていませんので日本のリサイクル率はわずか27%と言えます。

 

日本は、便利調法、プラスチックで溢れかえっています。

 

先ずは、レジ袋の有料化から成功事例を作って行こう。

 

レジ袋は廃プラの2~3%だからそんなことをやっても効果は薄いという人がいる。

それは違います。

 

プラスチックの使用量を政策的に減らして行くのは、企業や政治家ですが、私たち市民ができることは、先ずはレジ袋の廃止、マイバックの持参の励行からです。

 

そういう市民の小さな行動が、企業や政治家を動かすのです。

 

なぜレジ袋の有料化をやるのか、その意味が分からないという人がいますが、海洋ばかりか、ついに空気中に漂い出したと聞けば驚くことでしょう。

 

昨日の報道特集は、インパクトがありました。