バケツや洗面器などプラ製品も分別回収に!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「ごみ 担当」 と 「事務局」 です。

 

7月1日から、「レジ袋の有料化」が開始され、概ね順調なスタートを切ったようだ。

 

政府は、これに続いて、「プラスチック製のバケツや洗面器、三角コーナーなどのキッチン用品や調理器具、ちりとり、文房具といったプラ製品」も資源ごみとして分別回収を進めるという。

 

家庭用のプラごみの80%を占めるペットボトルなどの容器と包装は、容器包装リサイクル法による分別回収の仕組みがあるが、前記のプラ製品はこれまで対象外でした。

 

このようなプラ製品を分別してリサイクルに回している自治体もありますが、それは極く限られた自治体で、多くは燃えるごみとして焼却処理しています。

 

島田市も、ペットボトルなどは、容器包装リサイクル法により分別回収していますが、その他のプラ製品は、「燃えるごみ袋」にて回収し、溶融炉にて焼却、その焼却熱を利用して発電を行っていますのでサーマルリサイクルしていると評価しています。

 

プラスチックは、もともと化石燃料が原料ですので、焼却した場合、紙や木材よりも良く燃え、焼却炉の燃料代わり、燃料代の節約ができるとして静かに使われていますが、

本来は、本物のリサイクルに回すべきです。

 

我国は、廃プラスチックの84%はリサイクルしていると言われていますが、その大半は、サーマルリサイクル(焼却熱回収)です。

 

 ■ マテリアルリサイクル:23% ← モノからモノに変える。変えるたびに品質低下の欠点あり。

 ■ サーマルリサイクル:56% ← 焼却熱を利用して発電や温水を作る。

 ■ ケミカルリサイクル:4% ← 一旦分子にしてそれからプラ素材に変え、新しいモノを作る。品質は維持できるが、装置に多くの資金とエネルギーが必要。

 

サーマルリサイクルは、形あるものを焼却するもので、環境保全の見地から評価されず、日本独自の評価方式であり、世界ではリサイクルとして認められていません。

 

今、世界では、地球温暖化防止と共に、プラごみによる海洋汚染防止機運が高まっています。

 

石炭火力の廃止・廃プラごみの抑制などなど、日本に対する風当たりは日増しに高まっています。

 

化石賞(世界の環境団体でつくる「気候行動ネットワーク」が、脱化石の活動の緩慢な国に授与する不名誉な賞)は、早く返上しなければならない。