「ソニー、プラ包装全廃」のニュースに接して!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日(11月8日 火)の日経新聞朝刊一面に、「ソニー、プラ包装全廃」の大きな見出しが掲げられました。
先ずは2023年度に、スマートホンなどの小型商品で開始し、順次テレビなど大型商品に拡大して行くという。
国内電機大手で、プラスチック包装の全廃を掲げるのはソニーが初めてで、竹やさとうきびの繊維などを原料として、自社開発した新素材を使って行くという。
東北以西の日本には放置竹林が拡大しており、メンマ作りや竹パウダーなどいろいろ活用法は進んでいますが、竹は未だやっかいもの扱いになっており、新しい活用法として注目されます。
しまだ環境ひろばも、荒廃竹林の再生に取り組んできましたが、焼け石に水で現在は2ヶ所の竹林を管理するに止まっており、放置竹林は更に拡大しています。
さて、今年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行され、生産者・流通者・消費者までプラスチックの素材の使用制限、無料配布の禁止などの規制が始まりました。
しかし同法は、プラスチックのリサイクルの義務付けまでには至らず、多くの自治体はこれまでと同様にプラスチックの分別・回収・資源化までには至っていない。
日本のプラスチックリサイクル率は86%と言われていますが、プラスチックのリサイクル方式は3つあり、世界は「サーマルリサイクル」はリサイクルとして認めていません。
■ サーマルリサイクル:プラスチックを含む廃棄物を燃やして「熱回収」し、その熱を使って発電したりお湯を作ったりするもの。日本は60%程がサーマルである。
■ マテリアルリサイクル:廃棄物を新たな製品の原料にとして再利用するリサイクルを言う。
■ ケミカルリサイクル:廃棄物を化学合成により他の物質に変え、その物質を原料として新たな製品を作り出す方式を言う。
今、「COP27」がエジプトで開幕しましたが、日本は過去の会場で環境活動市民団体より「化石賞」なる非常に不名誉な賞を環境大臣が連続して受けています。
プラスチックを燃やしているとか、全発電量のうち化石燃料による発電が75%以上などが受賞の理由です。
「プラスチック資源循環促進法」の施行により、製造業を始めとして流通業界でプラスチックの使用を制限する動きが潮流のように大きく流れ出しました。
筆者は、生ごみや紙類などは分別・資源化していますので、「燃えるごみ袋」はいつもビニール・プラスチックでいっぱいです。
プラスチックを何とかすれば、「燃えるごみ」は相当に減ります。
確かにプラスチックは便利調法、しかし何でもプラスチックの時代は終わりました。
私たち消費者も少し不便にはなりますが、「脱炭素、脱プラスチック」をしっかり支持して行きましょう。