ごみ減らしは、悪い習慣(クセ)直しから

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市では水面下で「ごみの有料化」が検討されています。

 

去る5月21日(土)の市議会報告会・市民との意見交換会「ごみの減量化」が共通課題として取り上げられ、席上で「ごみの有料化」が検討中であることの紹介がありました。

 

筆者はその後、関係各所(市の所轄課・市長への手紙・議会等々)に接触して情報収集の結果、いずれも時期早々、先ずはやることをやってそれでもだめなら、ごみの有料化も已む無しと言うのが共通の認識でした。

 

島田市は、近隣の市町と比べごみの量が1.3倍、経費も非常に高い。

 

市長が自ら執筆している、「広報しまだ10月号 市政羅針盤に、市民の意識調査の結果、市民の評価は「ごみ・リサイクル対策」0年連続で評価NO.1であったと報告しています。

 

そして分別が少なくてごみ出しが便利である反面、ごみ排出量の削減が進まないという裏腹の課題があります」と苦しい胸の内を綴っています。

 

筆者も同じ考えで、認識が共有化できてホッとしていますが、「やることをやって」とはどういうことか、ここが肝心です。

 

「ごみを減らそう」、「生ごみから水を切って!」、「雑紙も資源です」といくら叫んでもごみは減らなかった。

 

お願いや啓蒙の時は、もうとっくに過ぎたと思う。

 

答えは2つ。

 

一つは、なぜ、ごみは減らさなければならないか。

 

人間は、Why(なぜ)を知らなければ動かない。

 

この薬を、こういう訳(理由)で、飲まなければ早晩あなたは死ぬよ!と、因果を含めて説明すれば人は動く。

 

ごみ問題は、今そういう域に来ていると思う。

 

例えば、生ごみから水を切らなければならない理由をトコトン説明し理解させることだ。

 

生ごみの80%は水分だ。水分が抜けるまで生ごみは焼けない! 燃料のコークス・石油の大部分は水分を蒸発させるために使っているのだと。

 

2つ目は、この15年の間に身についてしまった悪いクセ(悪しき習慣)を、良いクセ(良い行動)大変身させることである。

 

 ■ 勝手場のシンクの上で野菜を水洗いし、シンクの隅に置いた三角コーナーに皮や芯や根っこを放り込み、水分でベタベタであるという悪いクセ。

 

さすればどうするか、皮をむく野菜は水洗いをしない?、シンクの中にごみを落さない、三角コーナーはシンクの中に置かない、などの調理方法を改革する。

 

野菜くずは、水を切るのではなく、網に入れて軒下に吊るす。(乾燥させる)

 

「水切り」から「乾燥」へ行動の変革をする。

 

 ■ 部屋の片隅に置いてある「ごみ箱」、ここに入ったごみは100%、「燃えるごみ袋」に移され、市のごみ収集車行きだ。

 

紙をクシャクシャと丸めて「ごみ箱」へ、紙を切り裂いて「ごみ箱」へ、この悪いクセ

をどう直すか。

 

さすれば「ごみ箱」を廃止するか、ごみ箱に入れないようにしなければならない。

 

紙は平たく伸ばして「雑紙専用箱」へ、良いクセに変革させる!

 

そうです。ごみの減量は具体的に悪い習慣(クセ)を、良い習慣(クセ)に直して行くしかないのです。

 

そのために市民と徹底的に話合い、市民に覚悟をしてもらい、市民みんなで実行に移すしかないのです。

 

先ずは、時間を一年くらいかけて話合いから始め、そうして実行案をつくり、それを市民運動にして確実に成果を上げる。

 

ごみの有料化を回避するためにはこれしか方法は無い。