「COP27」厳しい世界情勢の中で開幕
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日(11月6日 日)、COP27「第27回 国連気候変動枠組み条約締約国会議」が、エジプトの北東部にあるシャルムエルシェイクで開幕しました。
COPという言葉はもう一般的になったが、正式には「Conference of the Parties(条約国)」の略語です。
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に加盟する197カ国が参加し、1992年に国連で採択され、1994年に発効しました。
第一回は、ベルリンで、前回26回は英国北部のグラスゴーで開催され、今回は27回目です。
前回26回は、197の国と地域が参加し「産業革命以前からの気温上昇を1.5度以内に抑えることを目指して、努力を追求することを決意」することで合意し、世界は地球温暖化防止に向けて次の一歩を踏み出しました。
1.5度目標の達成には2030年時点で温暖化ガス排出量を2010年比で45%の削減が必要とされています。
COP26では、2022年末までに各国の排出削減目標を引き上げることが確認され、日米欧など先進国は既に2030年の排出削減目標を引き上げました。
しかし、発展途上国は温暖化ガスの削減を図るには多額のお金や技術が必要であり、先進国の支援なしでは困難です。
今回のCOP27は、先進国が支援を拡充できるか、2030年までの各国の対策の強化が焦点となる。
ロシアによるウクライナへの軍事進攻によって、世界のエネルギー需給は大きく崩れ、各国の温暖化ガス排出削減計画(脱炭素・再エネ創出等々)は大きく狂っています。
特にロシア産の天然ガスと石油の依存度が高い国々は苦境に立たされ、石炭火力への回帰が始まっています。
COPは全会一致が原則!、昨今の国連はロシアや中国や北朝鮮の反対で重要な案件が否決されるケースが目立っています。
地球温暖化防止は待ったなし! 前回26回の合意の上に、新たな段階へ力強く踏み出してもらいたいものです。