NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
集中豪雨で河川が氾濫し、未曾有の大災害が各地で発生しています。
いつもですと、大勢のボランティアが現地に駆けつけて活躍をしていますが、今回は、新型コロナウイルスの感染拡大で、ボランティアの数が非常に足りないようです。
足りない原因は、ボランティアを志す人がコロナ感染を警戒したこと、更にマスク着用で熱中症の危険があることも、ボランティアの足を鈍らしたと思われます。
いずれにしても災害ボランティア(自発的に無報酬で、災害現場の片付け活動に志願し参加する人)に出動する方々は、基本的に現地に頼ることなく装備を自立して用意し、勿論報酬も期待しない態度に、頭が下がります。
一方、同じボランティアを基本とする個人や団体に、NPOというものがある。
■ ボランティア:volunteer 自発的に無報酬で、福祉などの活動に参加する人
■ NPO:Non Profit Organizaitions
Non=非 Profit=営利 Organizations=団体
翻訳すれば、「民間非営利団体」となる。
しまだ環境ひろばも、NPO(法人)ですが、島田市という地域から環境保全の重要性を訴え、里山の維持や、ごみの削減、エネルギーの節減、食の地産地消、市民環境教育などなどの活動に、基本的にボランティア(自発的志願・自主自立)で取組み、それなりの成果を上げています。
今、コロナ禍で災害ボランティアの出動が少なくなっていますが、一時的な現象でコロナが終息すれば、また戻ってくると確信します。
コロナ禍で発揮した日本人の協調性・共助・絆は、そんなにもろいものではありません。
それも大事ですが、今、もう一方のNPOへの参加者が減っているのが非常に心配です。
NPOへの参加が、一番期待できるのは、定年過ぎた60~65歳までの初老の方ですが、入会が非常に少ない。
会員の減少も顕著です。
この方々の、本物ゴルフ・グランドゴルフの参加者はすごいと聞いていますが、いざNPOへの参加は非常に少ない。
また、NPOへの若者や女性の参加も少ない。
市役所が主催する、報告会・意見交換会・勉強会・実行委員会、昼夜を問わず、どの会議へ出ても高齢者ばかりです。
日中は、若者の出席が少ないことは分かるが、夜でも少ない。
どうしてこんなに、NPOへの参加が少なくなってしまったのだろうか。
しまだ環境ひろばでは、次のように分析しています。
■ NPO活動に魅力がない。(やりがい・達成の満足感や達成感に乏しい)
■ NPOのイメージが悪い。(何でも反対する抵抗集団のイメージ)
■ 人材探しの努力不足 (身近なテーマに市民の参加を呼びかけそこで人材探し)
■ 人材の育成不足 (活動に参加を促し、喜びを味わい、育成していく)
これから先進諸国は、日本は、少子高齢化の社会が物凄いスピードで押し寄せてきます。
公助に頼り切った生活を、自主自立に切り替えて行くには並大抵の努力ではできません。
島田市長 染谷さんの所信表明は、「市民の自主自立」でした。そのための市長の役目は、”人材づくり” でした。 所信を忘れてはならない!
市役所がいくら一人で頑張ってもできません。
市民の協力、自治会・NPOの協力が無ければできないと思います。
行政とNPOは、連携・協働してこの苦境を乗り越えて行く必要があります。
真の協働は、小さなテーマから、企画段階から、市民(NPO)、事業者、行政が、同じテーブルに着いて検討し、実行し評価して、次の計画に果敢に挑戦していくという新しい仕組みから始まります。
勇気をもって、取り組んで行こう。