市民活動団体の減少を憂う。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市のボランティア活動を基本とする市民活動団体(NPO)が、急速に減少している。

 

 ※ 一般的にボランティアとNPOは違うと言われていますが、ボランティアは活動の主体は個人であり、行動は自発的であり無報酬である。一方NPO組織であり収益は上げるが非営利で自立・自律が求められる。

 

 ※ 良く反対運動の旗を振って抵抗する市民運動家と間違われますが、市民活動家は市民公益活動を自発的に率先して活動をする個人や団体を指し基本的に市民運動家とは違います。

 

しまだ環境ひろばは環境保全を目的とするNPO法人ですが、基本的にボランティア活動で全員無報酬で自発的です。

 

昨年11月に開催された島田市くらし・消費・環境展」に出展した市民活動団体は2団体(実質はしまだ環境ひろばが2ブース出展しましたので1団体)で壊滅的状態でした。

 

市が主催するいくつかの会合に出ても、馴染みのボランティア市民活動団体の役員の姿が見えず、調べて見ると解散・自然消滅しているようです。

 

原因は、高齢化・会員減少・後継難・資金難にもありますが、存在感・やりがい・満足感・達成感などが薄れたのではないか。

 

「市民」と「市民活動団体」とは何が違うか。

 

市民一人ひとりは個人であって、市民が主体となって公益的な活動を行う団体を市民活動団体と言い、自発性・先駆性・迅速性・多様性・地域性・専門性といった特性を持っています。

 

この20年位は市民活動団体が非常に調法された時代であったが、少しづつ変わって来たのではないか。

 

今、世の中には、行政サービスの肥大化によって市民が参加するイベントや行事が溢れ、市民活動団体の出る幕が無くなったとも言えます。

 

しかし、人口減少・少子高齢化財政圧迫が忍び寄り、肥大化した行政サービスを少しづつ縮小して行く傾向が見られ、行政の手法の中に「縮充」選択と集中等が目立つ様になっています。

 

行政サービスの肥大化は、市民の自助・自立を阻み、「指示待ち市民(自分では動かない)」を作ります。

 

これからだんだんまた昔の「市民でできることは、市民が自発的にやる」風潮に戻って行くのではないか。戻って行かざるを得ない時代が来るのではないか。

 

市民活動団体は、市民公益活動を自発的に率先的に活動をする団体であり、また出番が来ているような気もします。

 

このまま市民活動団体が雲散霧消化してはならないと思う。