市民活動の氷河期

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、島田市環境基本計画」の策定のため集められた「市民環境百人会議」を母体として設立された市民環境団体です。

 

設立に当たっては、島田市より「市民環境塾開催業務」「環境基本計画の進行管理業務」を委託され、その委託料を原資として活動を展開して来ました。

 

 ※ その後、これら2つの委託事業は、市の財政難から打ち切られ自立を余儀なくされました。

 

5つの分科会(水とみどり・ごみ・エネルギー・食生活・環境教育)を配置して、設立~5年目くらいまでは分科会が切磋琢磨して活発な活動を展開しましたが、5年目に分科会同士の主導権争いにより会は分裂しました。

 

しまだ環境ひろばは、「水とみどり分科会」が引き継ぎ、あと4つの分科会は全員退会、その後どうなったかは不明です。

 

残されたしまだ環境ひろばは、残った会員で5つの分科会を再構築し、「4つの市民農園の維持管理」「年間数回の市民環境塾の開催」「市民約100名の手づくり味噌の体験会開催」「ごみの減量活動」などの活動を行い今日に至っています。

 

市民活動団体とは何なのか。

 

大別すると、市民活動団体は、自治市民活動団体に分かれます。

 

自治会は行政の伝達機能を担い、市民団体は問題に目覚めた個人やグループが問題解決のため団体を結成するものです。

 

市の各種会議に出席しても、出席者はこの2つのルートから出て来た人ばかりで一般市民は殆どいません。

 

何かあれば2つのルートから出てきます。

 

行政の伝達業務を担っている自治会は今、役員のなり手が無くその存続を危ぶまれていますが、役割の連番制などが浸透しており、無くなることはありません。

 

一方の市民活動団体は、市民の自発から生まれたものと、行政の後ろ盾で設立されたものに大別されますが、前者は役員が余程しっかりしないと自然消滅して行きます。

 

環境分野だけでも市民団体は、嘗て45団体位あったものが現在、半数以下に減少し、今は氷河期と言えます。

 

周りを見ても、歯抜けのごとく数は減っています。

 

団体が減るということは、活動も下火になっているということで、寂しい限りです。

 

何回か、対応策を打つ様に行政の所轄部署や関係先にアプローチしていますが一向に動きがありません。

 

第二次島田市環境基本計画(90頁)には、「市民団体・NPOは、市内の環境保全活動の推進に当たって主導的役割を果たすと共に、市民・事業者・市の協働を促進するコーディネーターとして期待されます。」と記しています。

 

市民団体というと、東日本大震災の時の抵抗集団のイメージが付きまといますが、抵抗するだけでは何も生みません。

 

協働して解決策を導き、実行し、確実に成果を上げる健全な市民団体でなければ意味がありません。

 

市民団体を、何もかも一緒くたに評価しないで、育てながら連携・協働して行く体制ができないものか。

 

悩む今日この頃です。