市民の取組みを先頭で実行するのは誰か!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今、島田市では「第3次環境基本計画(10年計画)」の策定作業が進んでいます。

 

遡って、平成15年3月に発令された「第一次環境基本計画(10年計画)」は、公募で集められた市民が「環境100人会議」を立上げて検討・策定したものです。

 

計画に書いた市民の取組みを市民の先頭に立って活動しようと、使命を終えた100人会議は解散し、改めて「しまだ環境ひろば」設立し活動を開始しました。

 

<しまだ環境ひろばは、5つの分科会を組織して、平成15年8月スタート>

 

 ■ 水とみどり分科会(自然環境の保全を目的とするグループ)

 ■ ごみ分科会(ごみの減量を目的とするグループ)

 ■ エネルギー・まちと交通分科会(地球温暖化防止や省エネを目指すグループ)

 ■ 食生活分科会(地産地消・安心安全・伝統食の継承などを目指すグループ)

 ■ 環境教育分科会(市民環境塾の企画運営・情報発信などを目指すグループ)

 

筆者は会の発足から4年目に入会、水とみどり分科会に所属、5つの分科会の代表が集う月一回の例会は非常に盛況で、活動も切磋琢磨していました。

 

市から2つの事業を業務委託されて、その委託費で事務所の維持や活動費を賄って来ました。

 

 ■ 環境基本計画にある進行管理事業(市民の取組みの状況を纏めて報告する業務)

 ■ 市民環境教育(市民塾)事業(市民塾を企画し実施して行く業務)

 

市の所轄課との交流も2つの委託業務を介して活発で、会も育ち、育てられてきました。

 

しかしその後、分科会同士の路線の仲たがいから、いくつかのグループに分裂し、しまだ環境ひろばは縮小を余儀なくされながら再編成、その後市からの業務委託も打ち切られ自力更生しました。

 

平成25年3月には「第二次環境基本計画(10年計画)」が発令されました。

 

策定に際しては、「環境市民会議」が市民25名で結成(筆者も参加)されましたが、使命を終えた会議は解散され、その後計画に書いた市民の取組みを実行する「しまだ環境ひろば」のような市民団体はできませんでした。

 

この頃には、市民環境団体は市内に50団体位に増え、まずまず活動は活発でした。

 

しかし、第一次環境基本計画発令から18年経った今日、しまだ環境ひろばも高齢化・会員減少・後継難で苦しみ、50団体もあった環境市民団体も甚だしく減少しています。

 

行政や企業はエンドレスですが、市民活動団体は高齢化や会員減少で、しっかり解散の手続きを終えた団体はまだ良い方で、自然消滅が非常に多い。

 

50もあった市民環境団体が、風前の灯になってきました。

 

市民活動団体は自ら育つ努力、行政や事業者は市民団体を育てる努力をしてこなかったツケが今日如実に出てきています。

 

第3次環境基本計画の策定に際し、市民環境会議が立ち上がっていますが、計画に書いた市民の取組みを、市民の先頭に立って実行しないと、絵に書いた餅になる。

 

基本計画に書いたけど、誰が実行するのと周りを見渡したら、「実行する人はいなかった」という笑い話になりかねません。

 

是非、しまだ環境ひろばにように、策定の使命を終えたら「市民環境団体」を作って市民の取組みを実行してもらいたい。

 

そのための全面支援をしまだ環境ひろばは担いたい。