NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日は「島田市くらし・消費・環境展2022 第一回実行委員会」の内容報告をしました。
「くらし・消費・環境展」は、島田市の代表的な歴史ある展示会で、市民活動団体・事業者・行政各課で構成され、これまでの会場であった「プラザおおるり」には、所狭しと各団体のブースが出展し非常に盛況でした。
準備は、「実行委員会」が組織され、市民活動団体から実行委員長・副委員長を選出し、開会当日は副委員長が開会宣言をし、委員長が開会あいさつ、市長はお祝いのあいさつをし、市民が主導する展示会でした。
ところが今年度はどうでしょう。
出展団体は総数で10団体、うち市民活動団体はしまだ環境ひろばを含むたったの3団体、事業者は僅か2社、行政各課5係、とさびしい展示会になりそうです。
実行委員長は、事務局が指名した「FM島田」さんに自動的に決まり、副実行委員長も選べない有様、たくさんの市民団体が出展して、市民が主導する展示会はどこに行ってしまったのだろうか。
全国的な傾向でしょうか。
市民環境活動団体が急激に姿を消しています。
確かに、高齢化・会員減少・後継難の波が押し寄せています。
しかし、全ての市民活動団体が減少しているとは思いません。
お祭りや遊びが目的のイベントには人は集まってきます。
なぜ、環境問題に取り組む市民団体がこんなに減少しているのでしょうか。
島田市は、もう19年前に第一次環境基本計画の策定のため市民を100名集めて「市民環境100人会議」を結成し、市民の取組みを策定させました。
発令に際し市は、計画に書いた市民の取組みを実行に移すために、「市民環境100人会議」に働きかけて市民活動団体の発足を促し、そこで発足したのが「しまだ環境ひろば」でした。
その後のしまだ環境ひろばは、環境分野を5つに分けて分科会を組織化し、市民の先頭に立って活動を先導し今日に至っています。
その後「第二次環境基本計画(10年計画)」へと引き継がれ、現在「第三次環境基本計画(再度10年計画)」の策定にかかっており、来年3月発令を予定していますが、計画に書いた市民の取組みは誰が実行するのでしょうか。
市民環境活動団体は自然に育つものか、それとも育てられるものか、筆者は両方だと思いますが、第二次環境基本計画以来、市民環境団体を新しく作る動きもなければ、育てる動きもありません。
くらし・消費・環境展への市民活動団体の出展がここまで減ってしまったのは、市民団体を育てる仕組みや仕掛けが稀薄化してしまったと言わざるを得ない。
環境基本計画(10年)策定時、計画に書いた市民の取組みは誰がやるのか、周りを見渡したところ誰もいない。
結局、実行する市民は自分だと気が付いて、「しまだ環境ひろば」が出来たように、10年計画を策定の都度集められている「市民環境会議」を母体にして市民環境活動団体をつくるしかないのではないか。
早くそこに気が付いて、新しい市民環境活動団体を立上げ、育てて行ってもらいたい。
第三次環境基本計画策定のため市民が集められており、もうすぐ発令の時期が迫っています。
集まった市民が、市民の先頭に立つしかないのだが。