地域の「お庚申さん」行事に参加して思うこと。
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日(10月25日 日 am)は、「お庚申様供養」で、中溝町世話役や役員が集まり供養祭を執り行いました。
コロナ禍、参加人数を絞った催事でした。
※ 庚申さんとは、中国道教の説く仏教など複合信仰で、かなえさる こうしん=何事もかなえざることなし、と日本全国で庚申の日を祝い供養したという。
島田市中溝町でも、づっと昔から供養行事を続け今日に至っています。
世話人のみなさんが、継承してきたお蔭です。
昨日も、世話人の音頭で、「なあむ ぼんてん たいしゃく せいめん こんごうどうじ」を15回参加者全員で唱え、みんなで町内の無事・安全を語り合って供養を終わりました。
中溝町には、「お庚申さん」「追松稲荷神社」「延命地蔵尊」「二十三夜尊」「秋葉神社」がありそれぞれ、世話人会があり、決められた日に祭礼を行って来ましたが、昨年世話人会を、「稲荷庵世話人会」に統一して再発足しています。
早い話が、世話人のなり手が少しずつ無くなり、組織を統合せざるを得なくなったということです。
人口が減少し、核家族化し、だんだん人との絆が少なくなり、地域のお祭りや行事が減少し、参加者も少なくなる中、こうした地域に根差す「神仏行事」が無くなっていきます。
さびしい限りです。
昔は、お稲荷さんに夜店が出て、映画や見世物小屋がかかり、本当に一年一回のお祭りが楽しみでした。
そうした行事が近い将来無くなってしまう危機に直面しています。
どうにかして、地域にあるこうした歴史を残して行きたいものです。
そのためには、宗教の自由はありますが、日本固有のどんな宗教も大事にするという気持ちをいつまでも持ち続けるためにも、地域に根差した「地域信仰」は大事にして行きたいものです。
昨日は、お庚申さん信仰行事に参加して、思いを深めました。