地域の問題解決の遅さを憂う。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

問題点や課題を見つけることは、的確なデータさえあれば誰でもできる。

 

データの解析は、国や自治体は専門家がいて大概のデータは公表されています。

 

企業や団体の中にも専門職場と専門家がいてデータは解析されています。

 

従って、大概の場合、問題点や課題は分かっています。

 

分かっていながら、問題の早期解決や、目標の達成が何故できないのだろう。

 

重要なことは、問題や課題を目標化(目的)して、どういう方法(手段)で解決し、実績を上げるか(目標達成)であるが、地域にくるとそれが非常に甘くなる

 

「地域に来てまで企業論理を持ち込まないで」と言われたこともある。

 

検討や実行過程で、手段を目的と履き違える人がいる。

 

例えば、目的=ごみの減量 手段=先進都市の視察をして実行計画の参考とする。

 

先進都市の視察を終えると、目的を達成した気になり一向に目的に辿り着かない。

 

この10年、いろいろな問題や課題に遭遇したが、勉強会・学習会・見学会・視察会・研究会・意見交換会(手段ばかり)などなどは精力的にこなしたが、一向に成果が見えない。

 

そうして時間が来て、いつの間にか終わりである。

 

次に、何をやるにも人であるが、地域は民主主義が行き渡り、一人の人の意見は通りにくい。

 

目標達成に執念や信念のある人がリーダに選ばれるとは限らない。

 

あの人がリーダになっていればやり遂げられたものをと思う人が選ばれない。

 

そういう人が往々にして遠ざけられている。

 

今日(12月28日)の日経新聞 5頁に、” 革新は「よそ者」とともに” という記事を興味深く読みました。

 

記事は、「よそ者との交流からイノベーションが生まれ、組織が活性化する」と書いているが、記事が言う視点は違うが地域でも同じような傾向がある。

 

良く、まちづくりを成功させるためには、3バカ(地元のバカ・よそ者・若者)が必要という話を聞きます。

 

まちづくりが佳境に来ると、よそ者が遠ざけられることがよくある。

 

余程トップがしっかりしないと、とんでもない人事を行い、最後は手段と目的を履き違えるような人物がリーダとなり一向に成果が見えないことになる。

 

地域にはいろいろな問題や課題が顕在化しています。

 

目的と手段を履き違えるようなことがないように、問題解決(目的・目標達成)に、信念と執念のある人物をしっかりと選んでいくようにしたいものです。

 

問題が解決しない場合は、人を変えるのも有効な手段です。