社会全体で!が、「温暖化ガス排出量ゼロ」のカギ

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今年もあと3日となりました。

 

しまだ環境ひろばの設立の理念は、「環境問題を地域から解決していくため、島田市や周辺地域の市民や事業者に対して、豊かな水を活かし、みどりあふれるまち、ごみのないまち、自然エネルギーいっぱいのまち、健康で食文化を育むまちなど、望ましい環境像の実現をするための事業を行い、これをベースにして、地球環境の改善に寄与することを目的とする。」す。

 

自然エネルギーいっぱいのまち」を掲げ、地球温暖化防止に貢献し、ひいては地球環境の改善に寄与していくことは、しまだ環境ひろばの一丁目一番地の思いです。

 

世界中の意志ある国々が、「温暖化ガス排出量実質ゼロ」を実現せんと、あらゆる分野の改革に取組み始めました。

 

昨日(12月28日)と、今日(12月29日)の日経新聞朝刊トップ記事は、この関連記事で占められ、多くのページがコロナ関連ニュースと二分されています。

 

 ■ 昨日 「三菱重が水素製鉄設備 CO₂ゼロに」、

 ■ 今日 「排出ゼロ 達成可能 90% 企業、50年へ対応急ぐ」

 

現在の製鉄設備は、石炭由来の原料を使い、その工程の中で大量のCO₂を排出しており、これを削減するには、「水素製鉄法」が切り札とされ、三菱重工がオーストラリヤの鉄鋼大手企業と共同して開発し来年にも稼働を開始するというニュース。

 

「2050年の温暖化ガス排出量を実質ゼロ」とする目標に、日本の経営者が対応を急いでいるというニュース。(国内の主要企業の社長を対象に実施したアンケート調査による)

 

「温暖化ガス排出量実質ゼロ」は極めてハードルが高い目標であるが、日本の主要企業の社長の90%以上が、達成可能と答えているのは非常に頼もしい。

 

中には、「達成できるかどうかではなく、社会全体で達成しなければならない」と執念を燃やしている社長もおられる。

 

一部の会社だけが頑張ってもダメで、「社会全体で!」が大事です。

 

多くの温暖化ガスを直接排出している部門は、産業部門や、運輸部門ですが、家庭部門も14.6%の温暖化ガスを排出しています。

 

間接的には全ての排出活動は「くらし」に繋がっており、家庭=国民の協力(意識改革)は必須条件です。

 

企業で一生懸命に、温暖化ガス排出量削減に取り組んでいる従業員が、家庭に帰ると非常にだらしなくなる。

 

 ■ 平気で紙くずを「ごみ箱」にポイ、「燃えるごみ袋」に入れて市の焼却場へ、高い燃料費を掛けて焼却しCO₂を排出している。

 ■ 水でビチャビチャの生ごみを平気で「燃えるごみ袋」に入れる。市の焼却場では水分が蒸発するまでは生ごみは燃えず物凄い燃料費を使い、CO₂を排出している。

 ■ 電気を湯水のごとく使う。くらしは電気で支えられているが現在、電気の80%は火力発電所で作られており、その過程でCO₂が大量に排出されており大事に使わなければならない。

 

今、私たちは、地球の持っているキャパシティの2倍くらいの生活をしていると言われています。

 

くらしをエンジョイする中で、無駄な消費や、ちょっと努力すれば省エネや省資源に結び付く行動は今日からでも実行に移すことが必要です。

 

一人の行動は小さな成果ですが、それが纏まれば物凄い成果になります。

 

社会全体で! これが「温暖化ガス排出量実質ゼロ」実現のカギです。