「パリ協定」発効を契機に、新たな市民の動きを

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 と 「事務局」 です。


「パリ協定」 とは、2015年12月にフランスのパリで開催された、「第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議 (COP21)」 で採択した、2020以降の地球温暖化対策の新しい枠組みを言う。


京都議定書は、先進国のみに温暖化ガスの削減目標を義務付けたのに対して、「パリ協定」 は、中国などの発展途上国を含む196カ国・地域が参加しています。


協定の中身は、産業革命前からの世界の気温上昇を2度未満にすること、各国には1.5度に抑えるように努力することを求め、今世紀後半には、温暖化ガス排出量を 「実質ゼロ」 にするようにしています。


その 「パリ協定」 が、一昨日 4日、発効し、脱炭素社会の実現に向けた新たな対策がスタートしました。


島田市では、平成15年3月、「島田市環境基本計画」 を策定し、更に地球温暖化対策実行計画も施行して温暖化ガスの排出削減に取り組んでいます。


主な取り組みは次の通り。


  ■ 市役所の温暖化ガス総排出量の削減

  ■ 市民・事業巣・市が一体となり、市全体の温室効果ガス排出量の削減を目指す 「地球温暖化対策実行計画 (区域施策編) 」 の策定検討

  ■ 家庭版環境マネジメント事業の推進

  ■ エコアクション21 認証取得の支援


しまだ環境ひろばは、島田市環境基本計画」 の策定に関わり、その中に書いた、「市民の取組」 を、この13年間、一生懸命に取り組んで今日に至っています。


  ■ マイバック推進運動 (レジ袋の無料配布の廃止) → 食品スーパーは全店で実施されています。

  ■ 燃えるごみの減量対策 (生ごみの自家処理化・雑紙の分別など) 

       → 展示会でのアッピール

       → 市民と行政合同の、「ごみの更なる減量化推進合同検討会」 設置と実行

       → 生ごみの堆肥化学習会

  ■ 徒歩・自転車・公共交通機関の利用

  ■ 燃費の良い車やハイブリッド車など、低公害車の導入


温暖化ガスの削減に向けていろいろな活動をやってきましたが、なかなか市民の多くに浸透するまでには至っていません。


最近は、温暖化ガス削減よりも、市民の懐に直接響く、税金投入 (溶融炉による燃えるごみの処理費は莫大なコストがかかっている → だから燃えるごみを削減しよう) の面から訴求しています。


「パリ協定」 の発効を機会に、改めて市民の側から温暖化ガスの削減に取り組む姿勢が出て来なければならない。


地球温暖化対策は、「環境基本計画」 の策定に関わった、しまだ環境ひろばの永遠の課題です。